デビュー作『眼鏡屋は消えた』で鮎川哲也賞受賞後の第一作。鮎川賞をとるだけに本格ミステリーらしい論理を駆使して、謎を解き明かしていく過程があると同時に、軽妙な語り口で主人公を描くユーモアが面白い。
三流大学を卒業したものの、就職浪人の主人公康輔は、同じ境遇の友達と酒を飲み交わしてしての帰宅途中、電車内で眠り込んでしまい、気づくとかなり乗り過ごしていた。次の駅で降りて、戻ろうかと思ったときに、がらがらになった車内に置き忘れの本を見つけ、時間潰しにしようと手に取る。開いてみると、詩集。かなり有名なバンドルナティカンの作詞作曲をしていた女性ボーカル広瀬琉奈の書いた歌詞のようだ。同じ中学の先輩である彼女のことは知っていたが、やたらに人類愛とか世界平和をテーマにした歌詞はダサくてくさいと思っていた。読む気にもなれないと、捨てようとしたら、声が聞こえた。はじめは空耳とか幻聴かと無視していたが、それが広瀬琉奈と名乗ったことで幽霊とわかる。彼女は一月前に別荘で転落事故で死んでいた。
乱暴な口で就職浪人の康輔をバカにした発言をする。本から彼にとりついたといいう。事故死として処理されてるが、実は殺された。犯人がのうのうと生きているのがしゃくにさわり成仏できない。康輔に犯人を見つけろと命令する。さもないと一生とりついて、他人には聞こえない罵声をあびせ続けると。犯人探しなどどうしたらいいかわからないと、はじめは除霊を考えてみたものの、失敗。結局、犯人を見つけ出す方がましだと思う康輔。警察に殺人だと言ってみても信じてもらえない。自分で調べるにも手順がわからないと、知り合いのつてで、とある探偵事務所を訪れた康輔は、その若くてイケメンの戸川探偵の助手として、こき使われながら、琉奈殺人事件の真相解明に向けての悪戦苦闘が始まる。
容疑者は別荘で琉奈の世話をしていた後輩のミュージシアン田村、同じバンド仲間の二人、琉奈の恋人だと言われていた参議院議員。
戸川とともに関係者に話を聞いて回りながら、琉奈のことなどを調べながら、推理をたくましくしていく。やがて容疑者の一人バンド仲間の早坂が交通事故に遇い、意識を失っていることがわかる。しかも琉奈の事故と同じ頃に起こったようだ。
そして戸川探偵は犯人を見つける。康輔を罵り続けた幽霊も消える。しかし、幽霊は殺された琉奈ではなかったという、どんでん返しが最後に待っていた。
楽しく読めた
三流大学を卒業したものの、就職浪人の主人公康輔は、同じ境遇の友達と酒を飲み交わしてしての帰宅途中、電車内で眠り込んでしまい、気づくとかなり乗り過ごしていた。次の駅で降りて、戻ろうかと思ったときに、がらがらになった車内に置き忘れの本を見つけ、時間潰しにしようと手に取る。開いてみると、詩集。かなり有名なバンドルナティカンの作詞作曲をしていた女性ボーカル広瀬琉奈の書いた歌詞のようだ。同じ中学の先輩である彼女のことは知っていたが、やたらに人類愛とか世界平和をテーマにした歌詞はダサくてくさいと思っていた。読む気にもなれないと、捨てようとしたら、声が聞こえた。はじめは空耳とか幻聴かと無視していたが、それが広瀬琉奈と名乗ったことで幽霊とわかる。彼女は一月前に別荘で転落事故で死んでいた。
乱暴な口で就職浪人の康輔をバカにした発言をする。本から彼にとりついたといいう。事故死として処理されてるが、実は殺された。犯人がのうのうと生きているのがしゃくにさわり成仏できない。康輔に犯人を見つけろと命令する。さもないと一生とりついて、他人には聞こえない罵声をあびせ続けると。犯人探しなどどうしたらいいかわからないと、はじめは除霊を考えてみたものの、失敗。結局、犯人を見つけ出す方がましだと思う康輔。警察に殺人だと言ってみても信じてもらえない。自分で調べるにも手順がわからないと、知り合いのつてで、とある探偵事務所を訪れた康輔は、その若くてイケメンの戸川探偵の助手として、こき使われながら、琉奈殺人事件の真相解明に向けての悪戦苦闘が始まる。
容疑者は別荘で琉奈の世話をしていた後輩のミュージシアン田村、同じバンド仲間の二人、琉奈の恋人だと言われていた参議院議員。
戸川とともに関係者に話を聞いて回りながら、琉奈のことなどを調べながら、推理をたくましくしていく。やがて容疑者の一人バンド仲間の早坂が交通事故に遇い、意識を失っていることがわかる。しかも琉奈の事故と同じ頃に起こったようだ。
そして戸川探偵は犯人を見つける。康輔を罵り続けた幽霊も消える。しかし、幽霊は殺された琉奈ではなかったという、どんでん返しが最後に待っていた。
楽しく読めた