なんとも不思議な話だが、ファンタジーと言うよりは、奇潭といったところか。
仏壇仏具を販売する、いわゆるブラック企業で営業をしている江沢。夏間近な日曜、壊れたクーラーの部屋で、月曜の出勤までのタイムカウントしながら、ベッドを抜けられない。成績をあげられず辛い会社、同棲していた彼女も出ていき、半ば自殺も考える。
そして場面が入れ替わったと思ったら、なんと古代中国の話。婚約者を残酷な刑で殺され、無理矢理婚儀させられる美人が、花嫁衣装の赤い衣のまま逃げ出し、山頂近くの沼に飛び込む。
眠れない江沢は祭りの匂いを嗅ぎ付け、コンビニがわりに食料を求めて行く。そして金魚すくいに出くわす。昔、母方の祖父のいる長崎で教えられた技により、きれいなりゅうきんをゲット。寂しい部屋で飼おうと思い付いたのはいいが、飼い方がわからない。ペットショップはもう閉まっている。飛び込んだ古本屋で見つけた「金魚伝」なる古くさい本。金魚の歴史から逸話、飼い方まで書かれている。
部屋に持ち帰った金魚がなぜか中国の衣をまとった美人として、彼の前に現れる。はじめは夢か幻だと思ったが、確かに見えるし、テレビで覚えたセリフを話してくる。目の前で水槽内の金魚と入れ替わるのを見たら信じないわけにはいかない。でもこれは幽霊か金魚の精か?名前がないと呼びにくいと、りゅうきんだからリュウと呼ぶことにした。リュウ自身も記憶をなくしたのか、来歴は話せない。そして彼女のせいかどうか、幽霊が見えるようになった江沢は、営業成績が行きなりアップ。死んだばかりの幽霊から声をかけられ、客に導かれる。
そんな江沢と金魚のりゅうの奇妙な同居生活を描くなかに、金魚のここに至るまでの来歴の話が挟まれる。どうやら次々と飼い主を替えて、中国古代から近世へ、琉球を経て長崎へ、彼女は婚約者の仇の子孫を追っている様子。仇の変身だと思われる黒いらんちゅうを探索したりしているうちに、彼女は次第に記憶を取り戻していく。
急に元気をなくした金魚。原因は最初に入っていた気に入りの水草のせいらしい。かといって、それを取り出すと、人間に変わることができない。日本では九州の特定地域にしか生息しない水草を求めて、捨てた故郷長崎の母を訪ねた江沢。
亡き祖父の墓参りに行ったとき、金魚から告げられる。江沢こそ、仇の子孫だと。そんな金魚を最後まで見とる江沢。
仏壇仏具を販売する、いわゆるブラック企業で営業をしている江沢。夏間近な日曜、壊れたクーラーの部屋で、月曜の出勤までのタイムカウントしながら、ベッドを抜けられない。成績をあげられず辛い会社、同棲していた彼女も出ていき、半ば自殺も考える。
そして場面が入れ替わったと思ったら、なんと古代中国の話。婚約者を残酷な刑で殺され、無理矢理婚儀させられる美人が、花嫁衣装の赤い衣のまま逃げ出し、山頂近くの沼に飛び込む。
眠れない江沢は祭りの匂いを嗅ぎ付け、コンビニがわりに食料を求めて行く。そして金魚すくいに出くわす。昔、母方の祖父のいる長崎で教えられた技により、きれいなりゅうきんをゲット。寂しい部屋で飼おうと思い付いたのはいいが、飼い方がわからない。ペットショップはもう閉まっている。飛び込んだ古本屋で見つけた「金魚伝」なる古くさい本。金魚の歴史から逸話、飼い方まで書かれている。
部屋に持ち帰った金魚がなぜか中国の衣をまとった美人として、彼の前に現れる。はじめは夢か幻だと思ったが、確かに見えるし、テレビで覚えたセリフを話してくる。目の前で水槽内の金魚と入れ替わるのを見たら信じないわけにはいかない。でもこれは幽霊か金魚の精か?名前がないと呼びにくいと、りゅうきんだからリュウと呼ぶことにした。リュウ自身も記憶をなくしたのか、来歴は話せない。そして彼女のせいかどうか、幽霊が見えるようになった江沢は、営業成績が行きなりアップ。死んだばかりの幽霊から声をかけられ、客に導かれる。
そんな江沢と金魚のりゅうの奇妙な同居生活を描くなかに、金魚のここに至るまでの来歴の話が挟まれる。どうやら次々と飼い主を替えて、中国古代から近世へ、琉球を経て長崎へ、彼女は婚約者の仇の子孫を追っている様子。仇の変身だと思われる黒いらんちゅうを探索したりしているうちに、彼女は次第に記憶を取り戻していく。
急に元気をなくした金魚。原因は最初に入っていた気に入りの水草のせいらしい。かといって、それを取り出すと、人間に変わることができない。日本では九州の特定地域にしか生息しない水草を求めて、捨てた故郷長崎の母を訪ねた江沢。
亡き祖父の墓参りに行ったとき、金魚から告げられる。江沢こそ、仇の子孫だと。そんな金魚を最後まで見とる江沢。