これでルークの戦いは終わり、最後にその出生も明らかになる。ルークの母親は空賊船長トウィグの娘、ルークは孫になる。

ヴォックスの策略で暗黒の大渦巻きに襲われた地上町と神聖都市サンクタフラクスは壊滅。沼地大街道にて深森の自由の森を目指す人々。地上町の住民、図書館司書。大街道の後半は薄明の森があり、影響を受けないオオモズの守護なしでは進めないことから、途中で沼地に降り、崖の地をへて深森へ行くしかない。そこで飛べなくなり、船を沼地に浮かべて、大街道で盗賊になっていた空賊たちに、沼地の案内を頼み、共に深森へ行くことになる。飛翔機で空が飛べる司書勲士たちやがれきの幽霊と言われた勇士たちに援護されながら進む一行。
彼らに寝返ったザンスは司書たちの冷たい視線に耐えられず、薄明の森へ逃れていき、友を思うルークも後を追いはぐれてしまう。崖の地の崖っぷちから墜落仕掛けたルークを助けたザンス。そこでルークは薄明の森から稲妻によりできたセピア色の砂嵐に巻き込まれたルークが気を失う。ザンスが必死にかかえて深森にたどり着くが記憶を一部失い、ザンスには辛いことに、一番の弁護者を失う。

無事自由の森にたどりつき平和な暮らしを取り戻したかに見えたが、背後ではゴブリン族が戦備を増やし、巨大な機械までつくって、自由の森征服をたくらんでいた。
新たな図書館が出来上がる寸前に、ついにゴブリンの進撃が始まる。機械で森を斬り倒し、その後を全部族から徴集されたゴブリン諸族の兵士が進んでいく。敵の進撃に気づいた自由の森の民は洞窟群に避難し、司書勲士やがれきの幽霊たち、空賊たち、自由の森の槍騎兵たちが迎え撃つ。圧倒的な敵の兵力の前に死を覚悟したルークたちを助けたのは、ハイイログマたちの援護だった。そして、嫌々戦争に駆り出されたゴブリンの民たち。戦争しか目にない部族長たちを血祭りにあげて、武器を捨てた。それにより自由の森は救われた。そして新たな国作りが始まる。

裏切り者の烙印を押されたザンスの再生、司書の指導者を父に持つフェリクスの父子問題などがひとつのテーマになっていて、それが地上町やサンクタフラクスの死と再生を物語っている。
新たな地上町になった自由の森の行く末はどうなるのか?次は最終巻を読んでしまおうか。トウィグの父雲のオオカミの物語はいずれまた。