西のはて年代記三部作の第二巻。三部作とはいえ、三巻とも主人公も舞台も異なるが、同じ登場人物が時代を経て登場するらしい。
この第二巻で活躍した高地生まれの詩人オレックと、その妻グライは、訳者あとがきによれば、二十年前の姿が第一巻で見られるらしい。主人公なのかどうかはわからないが。次には読んでみたいと思っている。
主人公は西のはてという、この世界では南西部に位置する海に面した都市アンサル。湾を挟んだ対岸に、この地域で一番高いサル山がそびえる。水陸の交通の便がよく、温暖なこの地は古くから交易の中心地として栄え、王をいただかず、市民の選挙による議員と、議員に指名された道の長に治められていた。学問芸術も盛んで、その拠点となったのが道の長の館、ガルヴァ館だった。
十数年前に東方の荒野で暮らす遊牧民のオルド人により侵略され、今はその支配下で市民は奴隷扱いを受けている。
名門ガルヴァ家の母親が侵略兵に襲われて誕生したのが、主人公の少女メマ。
オルド人は彼らの信仰により、ガルヴァの信仰を悪魔の技だと嫌い、文字で書かれた本も拒否し、見つけ次第処分した。図書館なども破壊され、本はなくなったと思われていたが。
その容姿がオルド人に似ていたメマーは幼い頃は孤独だった。そんな彼女を救ったのは、母のあとをつけて、偶然見つけた秘密の図書室。壁の前の空間にある文字を書き付けると入り口が現れる。一人そこにこもり、本と過ごすことで癒された。道の長専用の秘密図書館で長と鉢合わせして、メマーの運命は変わる。彼女を見定めた長は、彼女にもガルヴァ一族の血が流れていることを認め、密かに後継者として教育を始める。
穏やかな日々が変わったのはメマーが十七歳の時。この地の占領軍の統治者で王と呼ばれるイオラスが、北の高地出身の詩人オレックを呼んだ。そして彼とその妻グライと知り合ったメマーが、両人をガルヴァ館に案内。
敵味方どころか、この世界の各地で知られた詩人の登場は、オルド人の支配下にあった抵抗運動の人々に火をつけた。狂信的なイオラスの息子イドールが、市民に襲われ瀕死の怪我を負った父に代わり、王になろうとしたのをきっかけに暴動となり、停戦となる。そして穏健的なイオラスのおかげで、支配を脱し新たな治世が始まる。ガルヴァ館が道の長の居宅であるばかりではなく、一族に伝わる精霊の声を聞くギフトの居場所だと気づいたメマーは、その後継となる。
この第二巻で活躍した高地生まれの詩人オレックと、その妻グライは、訳者あとがきによれば、二十年前の姿が第一巻で見られるらしい。主人公なのかどうかはわからないが。次には読んでみたいと思っている。
主人公は西のはてという、この世界では南西部に位置する海に面した都市アンサル。湾を挟んだ対岸に、この地域で一番高いサル山がそびえる。水陸の交通の便がよく、温暖なこの地は古くから交易の中心地として栄え、王をいただかず、市民の選挙による議員と、議員に指名された道の長に治められていた。学問芸術も盛んで、その拠点となったのが道の長の館、ガルヴァ館だった。
十数年前に東方の荒野で暮らす遊牧民のオルド人により侵略され、今はその支配下で市民は奴隷扱いを受けている。
名門ガルヴァ家の母親が侵略兵に襲われて誕生したのが、主人公の少女メマ。
オルド人は彼らの信仰により、ガルヴァの信仰を悪魔の技だと嫌い、文字で書かれた本も拒否し、見つけ次第処分した。図書館なども破壊され、本はなくなったと思われていたが。
その容姿がオルド人に似ていたメマーは幼い頃は孤独だった。そんな彼女を救ったのは、母のあとをつけて、偶然見つけた秘密の図書室。壁の前の空間にある文字を書き付けると入り口が現れる。一人そこにこもり、本と過ごすことで癒された。道の長専用の秘密図書館で長と鉢合わせして、メマーの運命は変わる。彼女を見定めた長は、彼女にもガルヴァ一族の血が流れていることを認め、密かに後継者として教育を始める。
穏やかな日々が変わったのはメマーが十七歳の時。この地の占領軍の統治者で王と呼ばれるイオラスが、北の高地出身の詩人オレックを呼んだ。そして彼とその妻グライと知り合ったメマーが、両人をガルヴァ館に案内。
敵味方どころか、この世界の各地で知られた詩人の登場は、オルド人の支配下にあった抵抗運動の人々に火をつけた。狂信的なイオラスの息子イドールが、市民に襲われ瀕死の怪我を負った父に代わり、王になろうとしたのをきっかけに暴動となり、停戦となる。そして穏健的なイオラスのおかげで、支配を脱し新たな治世が始まる。ガルヴァ館が道の長の居宅であるばかりではなく、一族に伝わる精霊の声を聞くギフトの居場所だと気づいたメマーは、その後継となる。