著者はイギリスの桂冠詩人で作家。児童文学はこの作品の続編である『喜びの箱』や海洋冒険の『ニワトリ号一番乗り』が邦訳されているとか。翻訳者は石井桃子さんで、四十年前に出た作品だが、古めかしさは感じない。
田舎の屋敷に女家庭教師と、コックのジェイン、小間使いのエレンと住む少年ケイが主人公で、後見人であるテオパンパス卿がロンドンからたまに来る。詳しい事情が説明されないまま話が進むが、どうもケイの両親は亡くなっている様子。卿との会話で明らかになるのは、ケイの曾祖父は船長で、西インド諸島によく行っていたらしい。サンタバーバラの百万ポンドもする宝を持ち出したが、船員の反乱により、島に置き去りにされたという。噂ではそうではなく密かに宝を持ち帰り、どこかに隠したとも言われている。
この物語はケイ少年が屋敷の回りに住む動物たち、ネズミやネコ、コウモリやミミズクなどの夜活動するものに助けられて、夜中に冒険をして、宝のありかを探すようだ。それに対抗して魔女の一団がケイをスパイしたり、邪魔したりして、先に宝を見つけようとする。屋敷で飼う三びきのネコの内、一匹がどうやら魔女のスパイを勤めている様子。のちに家庭教師こそ魔女の親玉だと判明する。
きっかけは卿が帰った夜中、ケイを呼ぶ声に気づき目が覚める。壁のはめ板の後ろから音がする。そしていつのまにかできているドアを開けて入ってきたのは黒ネコのニビンズ。一緒に来てくれと、壁の中にある廊下に踏み込む。階段を上がり降りして出たのは階段の踊り場。下のホールの床には揚げ戸があり、中に入っていくと、昔の護衛の詰め所に。壁に護衛の名前が彫りつけてあり、見てみると両親がいた頃に幼いケイが好きだったおもちゃにつけた名前だった。護衛たちは宝の手がかりを見つけて出掛けていったまま、一年あまり消息がないのだと。
エビンズは魔女のホウキを持ち出し、夜の空の飛行に誘う。
こうして夜毎、様々な動物たちの助けを得て、ケイは魔法のような冒険に出掛けては、失われた宝の行方を探していく。宝は曾祖父の船長が盗み出したわけではなく、革命軍に襲われる寸前に、修道院長から預かったものだった。折しも来あわせたフランスの艦隊から逃れたものの、船員の反乱により奪われ、やがて嵐の海に沈没した。それを引き上げて運び出したものがいる。宝は今どこにあるのか?魔女たちに先駆けて見つけることができるか?そんな冒険を描いている。
田舎の屋敷に女家庭教師と、コックのジェイン、小間使いのエレンと住む少年ケイが主人公で、後見人であるテオパンパス卿がロンドンからたまに来る。詳しい事情が説明されないまま話が進むが、どうもケイの両親は亡くなっている様子。卿との会話で明らかになるのは、ケイの曾祖父は船長で、西インド諸島によく行っていたらしい。サンタバーバラの百万ポンドもする宝を持ち出したが、船員の反乱により、島に置き去りにされたという。噂ではそうではなく密かに宝を持ち帰り、どこかに隠したとも言われている。
この物語はケイ少年が屋敷の回りに住む動物たち、ネズミやネコ、コウモリやミミズクなどの夜活動するものに助けられて、夜中に冒険をして、宝のありかを探すようだ。それに対抗して魔女の一団がケイをスパイしたり、邪魔したりして、先に宝を見つけようとする。屋敷で飼う三びきのネコの内、一匹がどうやら魔女のスパイを勤めている様子。のちに家庭教師こそ魔女の親玉だと判明する。
きっかけは卿が帰った夜中、ケイを呼ぶ声に気づき目が覚める。壁のはめ板の後ろから音がする。そしていつのまにかできているドアを開けて入ってきたのは黒ネコのニビンズ。一緒に来てくれと、壁の中にある廊下に踏み込む。階段を上がり降りして出たのは階段の踊り場。下のホールの床には揚げ戸があり、中に入っていくと、昔の護衛の詰め所に。壁に護衛の名前が彫りつけてあり、見てみると両親がいた頃に幼いケイが好きだったおもちゃにつけた名前だった。護衛たちは宝の手がかりを見つけて出掛けていったまま、一年あまり消息がないのだと。
エビンズは魔女のホウキを持ち出し、夜の空の飛行に誘う。
こうして夜毎、様々な動物たちの助けを得て、ケイは魔法のような冒険に出掛けては、失われた宝の行方を探していく。宝は曾祖父の船長が盗み出したわけではなく、革命軍に襲われる寸前に、修道院長から預かったものだった。折しも来あわせたフランスの艦隊から逃れたものの、船員の反乱により奪われ、やがて嵐の海に沈没した。それを引き上げて運び出したものがいる。宝は今どこにあるのか?魔女たちに先駆けて見つけることができるか?そんな冒険を描いている。