ようやく最後までたどりついたものの、よくわからない話。

第一次大戦後のイギリスの田舎に住む少年フェイリムが主人公の、冒険ファンタジーといった話だが。母をなくし、父も出ていったきりで、口うるさい姉と暮らすフェイリム。ある日、姉の留守に、彼の目の前に現れたのが、家付き妖精の小人ドモボーイと、畑を守る毛向くじゃくのグラッシャン。フェイリムが伝説の森の妖精ジャッコ・グリーンであり、生まれてくるものから我々を世界を救いに出掛けるべきだといい募る。

古くからの伝説も妖精の存在も信じない時代のフェイリムには何がなんだかわからない。犬のような怪物が襲ってきたり、結局押し出されるようにして、家から出されたフェイリム。近所の人に助けてもらうために、歩き出した彼に、連れが名乗り出てくる。影を持たない少女アレクシア、ボロボロの服を着て、木から木へ飛び移るマッド・スウィーニー、黒いカバーのかかった丸テーブルに二本の足が生えたような奇妙な馬オース。

自分がジャッコ・グリーンとは思えず否定しながらもフェイリムは、いつのまにか仲間と共に、生まれてくるものの母体である伝説のワームを目指して旅を続ける。石から生まれてきた奇怪な怪物に遭遇しながらも、仲間に助けられながら、海辺の町にまでたどり着いた一行。近代的な考えでは怪物に対処できないと、古い文献を漁り、古い奇妙な祭りや悪魔退治を始めた町の争乱に巻き込まれて、アレクシアは燃え尽きてしまう。ワームは海岸にそびえる山のようで、表面が鏡のようで登れない。燃え尽きる前にアレクシアの言い残した言葉を頼りに、彼女の骨を山に突き刺し、ハーケンがわりに登っていったフェイリム。生まれつつある石を崖下へ落として破壊。ワームの魂がかわいい白ネズミの形で走っているのを見つけ、つかまえて殺してしまう。
これだけで使命が果たされたの?なんか最後まで騒いでいた元凶が、あっけない感じで、よくわからなかった。
アレクシアも生き返り、姉を追い出したフェイリムは彼女と幸せに暮らしたという結末なのか。家を出た父の真相もわかる。妖精の姿が見えるという父が狂ったと思った姉が、病院に閉じ込めてしまったらしい。ならば、フェイリムは出してくるのかどうか、書かれてない。

流行りのファンタジーとは違い、昔の土俗的な不思議で不気味な怪物が登場する話だと、訳者は解説しているが、私にはよくわからなかった。