はじめての作家。名前だけは図書館でよく見かけていたが、表紙絵やタイトルからして、ちょっとふざけた感じを受けて、敬遠していた。
今作は多少まともな印象がして借りた。経歴を見ると、浜松市で歯科医院をしている現役の歯科医であると共に、売れっ子の作家でもあるんだ。熟知した歯科医が主人公だからか、至極まともなミステリーだった。
表参道に面する錦織デンタルクリニックには女性のスタッフしかいない。院長でもある女医錦織と、この作品の主人公といえる女医月城。歯科技工士が一人に、歯科衛生士が三人、その一人が語り手であり、月城のワトソン役を勤める彩女。そして受付のたまきの九人のスタッフ。
月城は三十路を迎えたばかりの美人女医。胸も豊かで、治療中に顔に当たるそれが楽しみに通う患者も多い。男がいないとは信じられない月城だが、恋人ができても長続きしないで今はフリーとか。原因は感の鋭さ、というよりわずかなものから推理する技にたけていて、浮気を見逃さないのだと言う。そのため長続きしない。男は誰も浮気性。
歯科医は疾患の原因を究明し、治療方法を判断して、処置しないといけない。そのために推理力に優れているのだと、助手を勤める彩女は最初思っていた。しかし月城女医には秘密があった。彼女の父親も歯科医だったが、法歯学者でもあった。死体の歯や口腔内の情報から年齢や性別はもとより、身元まで割り出す。そんな父を不審な事故で亡くし、ピアニスト志望から転向して、歯科医になった月城女医は、父の事故の真相を探ろうとする秘密を持っていた。白衣の下にぶら下げたネックレスは実はそのための証拠品だった。
立地的に芸能人の顧客もいるクリニックには有名な女優も来ていた。馴染みの医者を嫌い、事務所にも内緒に来たのに、なぜか巻いたはずのマネージャーに見つかった。その理由を月城は鮮やかに推理する。
馴染みの患者が密室ともいえる個室内で毒殺未遂に遇う。首筋に猛毒の吹き矢が。結局、患者自身が自殺未遂だと表明して、落着したものの、納得しない月城。一人調査を続け、被害者と加害者の意外な過去の繋がりを見つける。
月城の父が事故死し、さらに医院が放火された十三年前に、将来を期待されていた女優が謎の自殺を遂げ、新進脚本家が失踪していた。それらを結ぶ鍵になるのは、月城がぶら下げていた歯形のある金属板。真相に気づいた月城と彩女が捕まったとき、助けに来たのは意外な人物だった。
今作は多少まともな印象がして借りた。経歴を見ると、浜松市で歯科医院をしている現役の歯科医であると共に、売れっ子の作家でもあるんだ。熟知した歯科医が主人公だからか、至極まともなミステリーだった。
表参道に面する錦織デンタルクリニックには女性のスタッフしかいない。院長でもある女医錦織と、この作品の主人公といえる女医月城。歯科技工士が一人に、歯科衛生士が三人、その一人が語り手であり、月城のワトソン役を勤める彩女。そして受付のたまきの九人のスタッフ。
月城は三十路を迎えたばかりの美人女医。胸も豊かで、治療中に顔に当たるそれが楽しみに通う患者も多い。男がいないとは信じられない月城だが、恋人ができても長続きしないで今はフリーとか。原因は感の鋭さ、というよりわずかなものから推理する技にたけていて、浮気を見逃さないのだと言う。そのため長続きしない。男は誰も浮気性。
歯科医は疾患の原因を究明し、治療方法を判断して、処置しないといけない。そのために推理力に優れているのだと、助手を勤める彩女は最初思っていた。しかし月城女医には秘密があった。彼女の父親も歯科医だったが、法歯学者でもあった。死体の歯や口腔内の情報から年齢や性別はもとより、身元まで割り出す。そんな父を不審な事故で亡くし、ピアニスト志望から転向して、歯科医になった月城女医は、父の事故の真相を探ろうとする秘密を持っていた。白衣の下にぶら下げたネックレスは実はそのための証拠品だった。
立地的に芸能人の顧客もいるクリニックには有名な女優も来ていた。馴染みの医者を嫌い、事務所にも内緒に来たのに、なぜか巻いたはずのマネージャーに見つかった。その理由を月城は鮮やかに推理する。
馴染みの患者が密室ともいえる個室内で毒殺未遂に遇う。首筋に猛毒の吹き矢が。結局、患者自身が自殺未遂だと表明して、落着したものの、納得しない月城。一人調査を続け、被害者と加害者の意外な過去の繋がりを見つける。
月城の父が事故死し、さらに医院が放火された十三年前に、将来を期待されていた女優が謎の自殺を遂げ、新進脚本家が失踪していた。それらを結ぶ鍵になるのは、月城がぶら下げていた歯形のある金属板。真相に気づいた月城と彩女が捕まったとき、助けに来たのは意外な人物だった。