お母さんを病で亡くした九歳のオリヴィアと五歳のネリー姉妹。お父さんは地方回りのセールスマンで、家を空けることも多い。そのために、夏休みを車で二時間ばかりのミンティーおばさんの家で過ごしてほしいと娘たちに頼む。

結婚経験のないおばさんも姉妹を預かることには気が進まなかったが、お父さんに強引に頼まれてしまった。

ネリーは手のかかる子で、お姉さんにベッタリ。自分の決めたやり方でしか動かないで、違うやり方を無理強いされるとかんしゃくをおこし、泣き叫ぶ。二十三個のぬいぐるみを自分の子供のようにかわいがり、おばさんのところへもみんな持っていくほど。

悪い人ではないおばさんだが、子供の気持ちがわからないのと、わがままなネリーにてこずり、最初はぎくしゃくしていたが、すぐに謝って、直してくれるおばさんのおかげで、うまくいくようになる。

昔は知られた園芸家だったおばさんも年老いて、庭の世話ができなくなり、庭は雑草がはびこって荒れている。それでも雑草の中で、きれいな花がちゃんと花を咲かせている。

本が溢れたおばさんの家、本好きなオリヴィアはうれしく、ある本に出会う。昔、この家に住んでいた作家がこの庭を描いた妖精物語。庭に住み着いたひねくれ者の妖精は、庭のパーテイに集う子どもたちを魔法で花に変えてしまった。魔法を解くには、パーティで使われた八つのティーカップとポットを、埋められた庭からすべて掘り出す必要があると。
偶然おばさんが見つけたカップ。それを機にネリーは姉を誘い、カップ探しに熱中し、実際に同じカップをあちこちで掘り出していく。そして、どうやらおばさんが埋めたと思われるポットを見つけたら、ネリー花になった子どもたちが花になった子どもたちがもとに戻るのを待つようになる。

おばさんがお膳立てした近所の子どもたちを呼んでのパーティーに、なぜかネリーは拒否反応をしない。
他人を寄せ付けず、姉妹だけで過ごしていた二人が、それぞれ別々に、別の世界へ飛び出せるようになる。
植物は時間をかけて世話をしないと大きくなれない。園芸家であるおばさんの愛が、姉妹を成長させたのかもしれない。

夏休みが終われば迎えに来ると言っていたおとおさんは会社を首になり、新たな仕事探しのためにすぐに来れないとわかっても、姉妹は動揺しない。おばさんの家での暮らしに慣れ、楽しんでいた。

妖精物語を書いたのはおばさんではないかと私は思ったが、どうかな?