女子高二年のヨミは本好きで図書館に入り浸り。ここで知り合ったフミカとは親友の仲。彼女は小説を書いていて、ヨミが読んで感想を話す。

夏休みといってもすることはなく、図書館で過ごそうと思うヨミに司書教諭のノリコ先生はバイトを紹介してくれる。中学時代いじめにあったり、両親の不仲のために読書に逃げて生きてこられた。そのお礼を本にしたい、そういうヨミに紹介されたバイト先は奇妙な書店だった。

埼玉の氷川神社裏の細道の先にある白い塀で囲まれた敷地内にある。入り口の看板には、まほろ書店とある。

店内に入ると人気がなく、頭に豆本をくくりつけた子犬がじゃれてくる。撫でようとした手は子犬の体をすり抜ける。幽霊か?しかも水分を嫌う本屋にしては動物や植物で溢れかえる店内。

現れた青年店主ナラブにより謎はとけた。ここで扱う本は生きている本。たまに本にとりついた魂があり、それがまほろ本。そしてとりついた魂が自由に映像化されている。でも本体はその映像が持っている本自体で、映像は幻のように実体がない。そんな本を売買して、それぞれの本にふさわしい持ち主を見つけるのが仕事だという。

バイトに採用されたヨミの仕事は買い付けに行く店主の留守番と、店内の掃除、本の世話。自由に動き回る本には生傷が絶えず、本の補修が欠かせない。でもヨミは不器用なため最初は苦戦する。毒舌を撒き散らす幻のように本の金髪青年サクヤに、反発して、練習を重ねるヨミ。高校に入り、独り暮らしの姉の部屋に同居するヨミ。姉は大学図書館の司書で、本の補修には慣れている。姉の講習を受けながら練習に励み、なんとか人並みにはできるようになる。そのお陰で本も売れたし、恋も生まれた。

最初は反発していたサクヤに引かれていくヨミ。虫の苦手なナラブがしてくれない虫の本の補修をしたことで、サクヤの気持ちを向けることになる。さらに店内にまつるまほろ本の神さまが盗まれたとき、犯人ともみ合って転落するヨミの身代わりに落ちたサクヤ。破線したサクヤをヨミが補修する。誰にも見せなかったサクヤの秘密が明らかになる。白紙の本だった。そんなサクヤのために、店を題材にした親友フミカの小説を手書きして、本を仕上げる。両思いの恋をする二人のために神さまはサクヤを人間にする。

夏休みが終わってもバイトを続けることにしたヨミ。サクヤは店員として働く。

まあラノベ小説のような話だが、結構読まされたかな。