主人公は母親と、ベルリンのアパートで二人暮らしをしている十歳の少女シュテフィ。
ドイツの小学校は昼一時には終わり、給食はない。家から持ち込んだ菓子などを食べる、長い休憩時館が二回ある。ママは仕事に出掛けていて、夕方にしか帰れない。パパは離婚したのか、シュテフィは会ったことがない。母方の祖父母にも会ったことがない。ママが差別発言をする両親を嫌っている様子。

だからひとりぼっちの放課後がつまらない。友達はいるが塾やスポーツクラブに行くので遊べない。おばあちゃんに食べるものをつくってもらうとか、小遣いをもらうと聞いて、うらやましかった。

そんなある日、いい考えが浮かぶ。おばあちゃんになってくれる人を見つけようと。最初は近所を歩き回ったが見つからない。少し遠出したら、おばあちゃんの姿は見られたが、自分の望むような人が居ない。そこで思い付く。新聞に求人広告をだそうと。おばあちゃん、ぼしゅう中!

さっそくシュテフィ宛に電話がたくさんある。金は払えないと断りながら、四人の候補者と会ってみることにする。ママがそれだけにしたらというので。

四人の個性的なおばあさんと出会い、四人ともに魅力を覚える。昔サーカスで曲乗りをしていた人。ポーランドのユダヤ人だった歌が好きな人はナチスから身を隠すために歌えなかった代わりに、今は夜だけカフェで歌っている。ハーブ作りしていた人。おしゃれで恋の話をしてくれる人。一人にしぼれないと、再度シュテフィの方から訪ねてみたが、結果は同じ。

遊び仲間ができたり、クラスの気になる男子に打ち明けたり、カメとネズミのペットを持っていたり、普通の少女なシュテフィ。おばあちゃん選びを友達に相談したりして、最後に思い付いたのは、四人に気持ちを打ち明けること。個別に話すよりは一緒にと、その場を公園での野外食事会にする。

おばあちゃんたちに、一人に決められないと打ち明ける。それに対して、一人のおばあちゃんが言う。おばあちゃんも毎日顔を付き合わせるのは面倒だし、週に一度、四人のおばあちゃんが一緒にシュテフィに会おうと。歩くのが不自由なおばあちゃんの家で会うことに。さらに別の日に、誰か一人だけと会うことにする。それなら友達と遊べる日もあり、いい感じ。ママも賛成してくれて、ともかくやってみようということになる。

ベルリンの壁がなくなったことや戦時中のナチスとユダヤ人の話などドイツ史の話も背景に出てくる。