昨夜深夜2時近くまで一気に読んでしまう。レッドウォール伝説第四作。原書では十冊あまり出ている人気シリーズだが、邦訳は9年前に出た、この四作で止まっている。もう出ないのだろうか。

最初の三冊は順序は違うが勇者マーティン、マサイアス、マッティメオの時代をこえて連なる系譜を中心に物語られた。以降のシリーズは時代も不同で、その他のレッドウォールに関わる人物を主人公に、より広い世界を舞台に物語られているらしい。

今回は海から来た女戦士マリエルが主人公。修道院の創始者勇士マーティンが夢枕に立ったりして、危機打開のヒントをくれたりするが、マサイアスが出る以前の時代らしい。

レッドウォールから北西の海の彼方に死霊の島があり、そこには多くの海賊船を束ねる頭領海賊ネズミのガブールが砦を築いていた。崖の上にある砦から海に投棄された女奴隷マリエルが今回の主人公。南の国で鐘作りをしていたジョーゼフは、炎龍の高嶺にて海賊ネズミと対峙していた勇猛なアナグマの戦士に依頼された巨大な鐘を届けるべく、娘マリエルを伴い、海路北に向かっていた。その船が海賊に捕まり、鐘を奪われ、砦に設置するのを拒んだジョーゼフは牢に繋がれ、マリエルは奴隷に。隙を見て、ガブールを狙ったマリエルは海に捨てられた。記憶をなくしながらも東の海岸に流れ着いたマリエル。腕にくくりついたロープを武器にして、海岸から内陸部へ。炎龍の高嶺の主に仕えるノウサギの戦士たちに出会い、レッドウォール修道院を紹介される。

修道院での暖かいもてなしに心身を癒されたマリエルは、古文書にあった詩の一節を聞き、記憶をよみがえらせ、ガブール退治に出掛けようとする。彼女に伴うことにしたのは、ネズミの少年ダンディンとハリネズミのダリー、ノウサギのターキン。古文書に記された謎をときながら絶海の孤島に向かうマリエル一行。一方、修道院へはガブールに反旗を翻した海賊たちが、居場所を確保するために向かっていた。二つの場所で行われる戦闘。
死霊の島には炎龍の高嶺の主の戦士も単独で向かい、さらに海に突き落とされたマリエルの父ジョーゼフを助けた反ガブールを標榜する一団があり、マリエルたちに協力し、砦を攻めて、ガブールを退治する。
取り戻した鐘はレッドウォール修道院につられることになる。この鐘の来歴を描いた物語と言える。最後には女戦士マリエルとマーティンの剣を得たダンディンは南へ旅立つ。新たな冒険を求めて。