読みかけたまま、手にとれなかった作品。嫌なところを飛ばして、ざっと走り読みする。
三人の子供に恵まれたマックは優しい妻と幸せな生活を送っていた。アイルランド系アメリカ人の農民の出で、厳格な教会の長老であった父親の酒乱で辛い子供時代を過ごした。だからこそ人一倍家族を大切にする父親だった。
子供たちをつれて出掛けたキャンプ場で、悲劇に遭う。娘が行方不明になり、どうやら当時連続して起こっていた少女連続殺人の魔手に落ちたらしい。森の中の小屋に娘の血まみれた服が見つかっただけで、遺体も犯人の手がかりも何も見つからなかった。理不尽な犯罪に遭った彼も家族もなかなかそれを払拭できないでいた。しかも姉娘は事件以来、心を閉ざし、引きこもり状態。

数年後のある日、奇妙な手紙が舞い込む。娘の衣服が見つかった山小屋への招待状、パパからの誘い。パパとはアジア出身の妻が神様を呼ぶ名前。いたずらか、犯人からの罠か、はたまた本当に神様からか?迷いながらも、妻には話さず、密かに小屋へ向かうマック。
そこで出会ったのは、信じられない姿の三人の神様。三位一体の三人か。黒人女性の神、中年のユダヤ人イエス、才気溢れる女性の聖霊。彼らと共にすごし、話をしているうちに事件による心の傷は次第に消えていく。事件により失いかけた信仰も取り戻す。
はしょって読んだので、会話の内容はよくわからないが。
そして小屋の裏山の洞窟にある娘の遺体を教えられて、夢が覚める。冬の最中に小屋に着いたマックは、突然春の陽気の世界に入り込んでいたのだが。夢だったのか、マックにも判然としない。

帰宅直前にマックは交通事故に遇い、生死をさ迷う。無事生還したマックは、神様に教えられた場所で娘の遺体を発見。犯人も残っていた痕跡から突き止められ逮捕された。

妻や親友には話したものの、あれが現実だったか?夢だったか?判然とはしないが、あれにより癒されたことは確かだし、事件も解決した。神様はやはりいるんだ。ただ人間の思い描く通りの存在ではないのかもしれない。
宣教師の子としてニューギニアに住んだ著者のユニークな神概念が面白い。変わっている父親の考え方を妻や子供たちに伝えようとしてかかれた作品とか。なんにせよ、面白くて癒される話ならそれだけでいい。