以前読んだ『ランチのアッコちゃん』の続編二編に、他二編でなる。

商社高潮物産で派遣から契約社員に昇格し、宣伝部広報課に配属となった三智子だが、やらされてるのはお茶汲み、フランスのシャンパンの販売会議がなかなか進展しない。彼氏の古本屋の留守番してるときに現れたアッコ先輩に愚痴ったら、反対に叱られてしまう。イギリスでは紅茶休憩を何より大切にする。それがかえって仕事の能率をあげるのだと。そう言ってアッコ先輩は三智子の販売会議に一週間紅茶などのつまみの菓子をつくって届けてくれる。なんとそれだけで社員の気持ちも意欲も代わり、過去の成功にしがみつく部長まで動かしてしまう。

いつもビリばかりの明海、ようやく就職できた食品会社で苦情処理をしている。残業は当たり前、寝る間も惜しんで地下深くの駅を利用しての通勤で体も心もボロボロだった彼女の前に現れたアッコさん。駅のホームで新鮮な野菜や果物のスムージーを作り、彼女に一週間飲ませようとする。その効果を認めながらも、避けようとする三智子だが、一旦見込んだ相手を諦めないアッコさん。そのお陰で目を覚まし、死守しようとした会社をやめてでも人間らしい暮らしをしようと思う。

東京支社から神戸の本社に転勤した女性デザイナー。若い頃は周囲に合わせていたために自分を失いかけた。ようやく自分らしくできるようになったのに、関西への転勤。やたらと世話好きな周囲に反発していたが、猪に付きまとわれるというアクシデントが縁で、周囲ともうまくやれそうな気になる。

大学時代は近くの祖父母宅でのんびり過ごしたものの、卒業を前にして内定もなくあせり、関東を諦め、関西に来た主人公。面接時間までに余裕見て来たのに、雨の予報で地下街に降りたため、その迷路に迷い、遅刻して、受けられなかった。落ち込む彼女に話しかけた関西人はお笑いのスカウト。考えてみたらその日の彼女の行動と周囲の様子はお笑い向きと言えなくない。冷静さを取り戻した彼女は、無理して就職する必要はないということに気づく。

女性の仕事に関わる話が四編。なかなかよかった。アッコさんものばかりだともっとよかったのだが。怖いけど頼りになるアッコさん。私にもそんな先輩がいたら、もう少しましな人生ができていたかな?まあ本人次第か