以前読んだ神田紅梅亭シリーズに引き続き、書かれた新シリーズ二作を一気に読んでしまった。前シリーズでは落語家の妻という視点で、落語界を描きながら謎解きミステリーが展開した。今シリーズでは落語に限らず様々な芸が演じられる寄席の支配人見習いという立場の、出版社社員という素人の立場から、寄席やそこに出入りする芸人たちが描かれ、さらに主人公の生い立ちにかかわる人々が描かれる。
三歳で両親が離婚し、国語教師の祖母に育てられた希美子は、歴史教科書を出す中堅出版社に勤務。社長が若返り、新たに配属された部で、売れっ子落語家の本を出すことになる。知らぬこととはいえ江戸っ子の言い回しを勝手に校正したために難儀な立場に立たされる。そこで明らかになったのは彼女が伝統のある神楽坂の席亭の娘だと言うこと。おりしも実父が心臓の病で入院し寄席の存続も危ういと感じた落語家は、彼女が代理の支配人を勤めることを条件に、失敗を許すという。社長命令で、出向扱いで支配人代理を勤める希美子。
落語にも他の芸にも素人の寄席の運営というお仕事小説でもあり、秘密にされていた彼女の生い立ちが明かになり、彼女が新たに生き直す教養小説とも言える。さらに寄席で起こる事件や謎を解き明かすミステリーでもあるし、あまり知られていない芸人の暮らしを見せるものでもある。
ミステリーの探偵役は希美子と寄席の下足番だという、もと刑事で彼女の祖父の同僚だった稲木義蔵があたるようだ。
続編を楽しみにしていた神田紅梅亭シリーズはしばらく出なくなるのかな。それに代わるものとして書き始めたシリーズか。
二冊読んだ限りでは、ミステリーとしては今だ希薄だが、これから濃くなるのかな
三歳で両親が離婚し、国語教師の祖母に育てられた希美子は、歴史教科書を出す中堅出版社に勤務。社長が若返り、新たに配属された部で、売れっ子落語家の本を出すことになる。知らぬこととはいえ江戸っ子の言い回しを勝手に校正したために難儀な立場に立たされる。そこで明らかになったのは彼女が伝統のある神楽坂の席亭の娘だと言うこと。おりしも実父が心臓の病で入院し寄席の存続も危ういと感じた落語家は、彼女が代理の支配人を勤めることを条件に、失敗を許すという。社長命令で、出向扱いで支配人代理を勤める希美子。
落語にも他の芸にも素人の寄席の運営というお仕事小説でもあり、秘密にされていた彼女の生い立ちが明かになり、彼女が新たに生き直す教養小説とも言える。さらに寄席で起こる事件や謎を解き明かすミステリーでもあるし、あまり知られていない芸人の暮らしを見せるものでもある。
ミステリーの探偵役は希美子と寄席の下足番だという、もと刑事で彼女の祖父の同僚だった稲木義蔵があたるようだ。
続編を楽しみにしていた神田紅梅亭シリーズはしばらく出なくなるのかな。それに代わるものとして書き始めたシリーズか。
二冊読んだ限りでは、ミステリーとしては今だ希薄だが、これから濃くなるのかな