著者はイタリア南部カラブリア州の小村出身の作家。故郷を思わせるスピッラーチェ村という架空の村と、岬にある丘で生き抜いた四世代の家族アルクーリ一族の物語。第一次大戦前から現代までの百年が描かれる。
岬の先端にある赤い花におおわれた丘。鉱山労働をしながら金をため、その丘を少しづつ買い取り、農地として耕す初代のアルベルト。村人の多くが痩せた村を捨て、アメリカに移住するのを尻目に、自分の土地を手に入れ耕すアルベルトには三人の息子がいた。十歳にも満たないうちから手助けさせて、将来を夢見ていた。そんな三人の息子が次々と出征し、帰ってきたのはわんぱくだった次男アルトゥーロだけ。
頁をめくると章が変わるわけでもなく、行きなり現代に飛ぶ。中学の教師をする私に、ロッサルコの丘に誘った父が家族の物語を伝えようとする。そして村を出て、丘の上の小屋で独り暮らしをするつもりだと。反骨精神旺盛だった祖父アルトゥーロ。ということは話しては四代目。
アルベルトは丘の上で不審な男に出会う。この辺りの土地を歩き回り、スパイかと尾行がついている。アルベルトが声をかけると、パオロ・オルシ、考古学者だと。クリミサという古代都市と神殿がこの辺りにあると思い、痕跡を探している。それが見つかれば発掘するつもりだと。彼の誠実さを感じた。二人の上をアルビノの燕が飛んでいた。
戦後数年してアルトゥーロはリーナと結婚。翌年丘の上で息子を出産。戦死した兄弟の名前を繋げて、ミケランジェロと名付ける。
農地が豊かになるにつれ、丘の土地を狙うものが次々に現れる。近在の大地主はファシスト党員の村長になり、反抗するアルトゥーロを捕まえ、遠島にする。数年の刑期を終えたアルトゥーロは密かに反ファシスト運動を。
彼が帰る前に、考古学者オルシが丘の発掘作業を行う。いくらかの掘り出し物はあったが遺跡は未発見。
戦後はファシストにかわり開発業者が家族を脅かす。何者にも屈せず、丘を守り続ける家族。その下に眠る古代都市の遺跡へのロマン、そして秘密めいた事柄を秘めて守り伝えられた丘。
最後には開発業者により更地になった麓、考古学発掘によりできた斜面の切り込み、そこへ未曾有の豪雨が襲い、丘の斜面が崩れ落ちる。そして現れた城壁跡のブロック石。考古学者たちの言ってた通り。しかし私には、丘の上で、亡き妻の墓と共に暮らす父ミケランジェロの生存が何よりうれしい。
岬の先端にある赤い花におおわれた丘。鉱山労働をしながら金をため、その丘を少しづつ買い取り、農地として耕す初代のアルベルト。村人の多くが痩せた村を捨て、アメリカに移住するのを尻目に、自分の土地を手に入れ耕すアルベルトには三人の息子がいた。十歳にも満たないうちから手助けさせて、将来を夢見ていた。そんな三人の息子が次々と出征し、帰ってきたのはわんぱくだった次男アルトゥーロだけ。
頁をめくると章が変わるわけでもなく、行きなり現代に飛ぶ。中学の教師をする私に、ロッサルコの丘に誘った父が家族の物語を伝えようとする。そして村を出て、丘の上の小屋で独り暮らしをするつもりだと。反骨精神旺盛だった祖父アルトゥーロ。ということは話しては四代目。
アルベルトは丘の上で不審な男に出会う。この辺りの土地を歩き回り、スパイかと尾行がついている。アルベルトが声をかけると、パオロ・オルシ、考古学者だと。クリミサという古代都市と神殿がこの辺りにあると思い、痕跡を探している。それが見つかれば発掘するつもりだと。彼の誠実さを感じた。二人の上をアルビノの燕が飛んでいた。
戦後数年してアルトゥーロはリーナと結婚。翌年丘の上で息子を出産。戦死した兄弟の名前を繋げて、ミケランジェロと名付ける。
農地が豊かになるにつれ、丘の土地を狙うものが次々に現れる。近在の大地主はファシスト党員の村長になり、反抗するアルトゥーロを捕まえ、遠島にする。数年の刑期を終えたアルトゥーロは密かに反ファシスト運動を。
彼が帰る前に、考古学者オルシが丘の発掘作業を行う。いくらかの掘り出し物はあったが遺跡は未発見。
戦後はファシストにかわり開発業者が家族を脅かす。何者にも屈せず、丘を守り続ける家族。その下に眠る古代都市の遺跡へのロマン、そして秘密めいた事柄を秘めて守り伝えられた丘。
最後には開発業者により更地になった麓、考古学発掘によりできた斜面の切り込み、そこへ未曾有の豪雨が襲い、丘の斜面が崩れ落ちる。そして現れた城壁跡のブロック石。考古学者たちの言ってた通り。しかし私には、丘の上で、亡き妻の墓と共に暮らす父ミケランジェロの生存が何よりうれしい。