語り手がパリのオークションで手に入れた形見函。しきりのついた木の函の中には、一見がらくたにしか見えないものが納められていて、ひとつだけが空のまま。それを欲しがったイタリア人が教えてくれた。スイスやフランスでその昔流行った人生の各時期を象徴するものたち。広口瓶、鸚鵡貝、編笠茸、木偶人形、金言、胸赤鶸、時計、鈴、釦。フランス革命前後に生きた自動人形の開発に人生をかけた発明家の数奇な生涯が秘められている。
収集癖のある外科医により、ほくろを取るはずの少年クロードは中指を切り取られてしまう。外科医を紹介した領主のトゥールネー伯爵は、そのおわびにとクロードを屋敷に住まわせて助手にする。自然科学者でもある領主は様々な研究に携わり、以後彼を尊師として教育を受け、研究の手助けをする。やがて金儲けのためのポルノ紛いの品の製作を手助けをする。尊師が屋敷奥に隠す愛人をかんしゃくのあまり殺したと思い込んだクロードは、領主のもとを飛び出し旅に出る。たどり着いたパリでは、ギルドに入ってない彼は好きなもの作りの職人にはなれず、尊師の知り合いの本屋を頼り、徒弟にされてしまう。好きな発明を禁じられ、影でポルノを貸したり、貴族相手に取引する手伝いをさせられる。
旅の途路知り合った御者など、知り合った人々の助けで、本屋の軛から逃れた直後に、クロードは悲しい知らせを受ける。急ぎ帰った故郷では火事により、母と妹たちを失う。時計職人であった父は遠国でなくなっていて、天涯孤独。尊師が拾ってくれ、愛人殺しの真相を知らされる。尊師の相手していたのは彼の作った自動人形であった。それを聞き、クロードは尊師と二人で自動人形の開発に取り組むことになる。昔ほど豊かではない尊師は領地も称号も売り払い、二人でパリに住み、開発に心血を注ぐ。
苦労の末、開発に成功したクロードは莫大な財産を築くが、くちさがない人の噂に嫌気が差し、イギリスへ仲間共々移住。数年後パリへ戻ってみると、革命の最中。クロードはつかまり裁判に。結果罪を受けたのは自動人形だった。人形の首はギロチンにかけられた。
ロンドンに戻り、時計製造工場を設立して、成功したものの、発明の熱は覚めた。
数奇な発明家の生涯、知識欲や好奇心に彩られた博物学の世紀。知っているものには興味深いものがちりばめられた、緻密な描写がデビュー作とは思えないと解説者は言う。何より面白く読めた。
収集癖のある外科医により、ほくろを取るはずの少年クロードは中指を切り取られてしまう。外科医を紹介した領主のトゥールネー伯爵は、そのおわびにとクロードを屋敷に住まわせて助手にする。自然科学者でもある領主は様々な研究に携わり、以後彼を尊師として教育を受け、研究の手助けをする。やがて金儲けのためのポルノ紛いの品の製作を手助けをする。尊師が屋敷奥に隠す愛人をかんしゃくのあまり殺したと思い込んだクロードは、領主のもとを飛び出し旅に出る。たどり着いたパリでは、ギルドに入ってない彼は好きなもの作りの職人にはなれず、尊師の知り合いの本屋を頼り、徒弟にされてしまう。好きな発明を禁じられ、影でポルノを貸したり、貴族相手に取引する手伝いをさせられる。
旅の途路知り合った御者など、知り合った人々の助けで、本屋の軛から逃れた直後に、クロードは悲しい知らせを受ける。急ぎ帰った故郷では火事により、母と妹たちを失う。時計職人であった父は遠国でなくなっていて、天涯孤独。尊師が拾ってくれ、愛人殺しの真相を知らされる。尊師の相手していたのは彼の作った自動人形であった。それを聞き、クロードは尊師と二人で自動人形の開発に取り組むことになる。昔ほど豊かではない尊師は領地も称号も売り払い、二人でパリに住み、開発に心血を注ぐ。
苦労の末、開発に成功したクロードは莫大な財産を築くが、くちさがない人の噂に嫌気が差し、イギリスへ仲間共々移住。数年後パリへ戻ってみると、革命の最中。クロードはつかまり裁判に。結果罪を受けたのは自動人形だった。人形の首はギロチンにかけられた。
ロンドンに戻り、時計製造工場を設立して、成功したものの、発明の熱は覚めた。
数奇な発明家の生涯、知識欲や好奇心に彩られた博物学の世紀。知っているものには興味深いものがちりばめられた、緻密な描写がデビュー作とは思えないと解説者は言う。何より面白く読めた。