一日かかって一冊読み終えた。児童文学といっていい。十一歳の少女が天才歌手として有名になり、ついにはニューヨークにまで進出して世界的な歌姫になり、ヒット曲から生まれたミュージカル、映画でも成功する。彼女を売り出そうとするなぞの紳士、最初はサタンが変身してるのかと思っていたが、そこまでは言わない。ファンタジーではなく、ありうるシンデレラ物語。しかし泣くことができなかった少女が、それと引き換えに音楽界での成功を約束されたために、泣くことができなくなる。逆に言えば泣けば自由になれるのに、今度は金の縛り。彼女のギャラをひとつの銀行に集め、彼女の親戚たちに自由にさせたために、ついには借金になり、働かないと返せなくなる。
ファンタジーのようにワクワクドキドキすることはなかったが、ネリがいつ泣くか?いつ自由な普通の少女に戻れるのか?気にしながら読み進めた。
なかなかよかった。この作品の中にも登場する『笑いを売った少年』。訳者がかつて訳したとある。次に読んでみたいと、図書館のHPにアクセスして検索してみると、なし。がっかり。
訳者あとがきを読んでみると、著者についてわかる。作品のモチーフに悪魔との契約があるんだ。あのファウスト伝説にまつわる話。それと世界一周。敗戦国ドイツの反省としての独善的排他的なファシズムへの危惧。
著者の児童文学の三つのモットー。幸せを探すために、幸せのイメージを子供に与える。考えながら生きていくことを教える。
子供の想像力により、世界の現実を教える。
著者三十六歳の『笑いを売った少年』では、資本主義の基本を教えようとした。世界の現実をよく見ろ、そして自分の頭でしっかり考えろ、だが決して笑いを忘れるな、と。
著者が還暦を迎えて出した『涙を売られた少女』では、資本主義の罠を警告している。あるいは笑いと涙は表裏一体、それを忘れずに人間的に豊かに自由に生きていきなさいと教えたかったのか。
子供に善悪の区別を教えることは大切だが、著者の一番の関心事は。善が悪に変わる可能性があること。どんなときに、どのように変わるのかを教えて、その時を見極める力を子供たちに与えたい。
『笑いを売った少年』以外の作品でも図書館にはないだろうか?あれば読んでみたくなった。
明日からはまた日本の小説を読んでいこう。
ファンタジーのようにワクワクドキドキすることはなかったが、ネリがいつ泣くか?いつ自由な普通の少女に戻れるのか?気にしながら読み進めた。
なかなかよかった。この作品の中にも登場する『笑いを売った少年』。訳者がかつて訳したとある。次に読んでみたいと、図書館のHPにアクセスして検索してみると、なし。がっかり。
訳者あとがきを読んでみると、著者についてわかる。作品のモチーフに悪魔との契約があるんだ。あのファウスト伝説にまつわる話。それと世界一周。敗戦国ドイツの反省としての独善的排他的なファシズムへの危惧。
著者の児童文学の三つのモットー。幸せを探すために、幸せのイメージを子供に与える。考えながら生きていくことを教える。
子供の想像力により、世界の現実を教える。
著者三十六歳の『笑いを売った少年』では、資本主義の基本を教えようとした。世界の現実をよく見ろ、そして自分の頭でしっかり考えろ、だが決して笑いを忘れるな、と。
著者が還暦を迎えて出した『涙を売られた少女』では、資本主義の罠を警告している。あるいは笑いと涙は表裏一体、それを忘れずに人間的に豊かに自由に生きていきなさいと教えたかったのか。
子供に善悪の区別を教えることは大切だが、著者の一番の関心事は。善が悪に変わる可能性があること。どんなときに、どのように変わるのかを教えて、その時を見極める力を子供たちに与えたい。
『笑いを売った少年』以外の作品でも図書館にはないだろうか?あれば読んでみたくなった。
明日からはまた日本の小説を読んでいこう。