今日も日差しが暑い日曜。かなり強い風が吹き荒れて、涼しい。
多芸のフランス人作家ブリヨンの幻想小説といえばいいか。考古学者の主人公はシルクロード沿いの仏教遺跡の調査中、十三世紀にタイムスリップ。今は砂に埋もれてしまった城壁内で暮らし始める。持っていた貨幣は通用しないが、なぜか誰もが食べ物を分けてくれる。のちに両替商が有り金を現地の貨幣に交換してくれて、物乞いから解放される。
バザールの店店をまわり、興味を覚えた店には居座るようになり、やがて親しくなる店主が何人かできる。絨毯屋のペルシア人、道端の講釈師、金銀細工師。
金を手にして見つけた旅籠屋。隊商の引率者が泊まるには場末のそこには、インド巡拝にでかけたり、帰ってくる巡礼たち。
ある日、部屋で寝込んでしまった主人公を心配して、顔馴染みが探し出してくれた。そして誘われて、金銀細工師の屋敷に世話になることに。城外にたつ豪荘な屋敷。そこで娘と知り合い、結婚し、二人の男児に恵まれる。そんなときに襲ったモンゴル人の侵略で、親友を二人なくしたものの、モンゴル人を追い払う。しかし、やがて城は砂に埋もれていき、ついに人々は逃げ出す。略奪行為までされた。
逃げなくてはいけないと思いながらも動けない彼を導いたのは、城を離れていた老女しるしの母。それに従い、城外の高台にうがかれた洞穴で修行に励む僧たちのもとへ。
そこは奇しくも、主人公が訪れ、砂嵐のために泊まりこんだ場所。数日後目覚めた彼が外に出たときに見えたのが城塞だった。ここで過去にワープした。今度は現代に戻る。まるで数十年暮らした砂の都が、一夜の夢だったかのように。
主人公が砂の都で親しくなった人々は、星の子供たちといわれる。何かの宗教団なのかどうか、今一つわからなかったが。でも中国人の隊商でロバ係をする老人が師と呼ばれ尊崇されていた。教義は簡単、すべてのものに対する愛の行為。すべての存在を至福にするなんて、無理ではないか?実践が困難な教え。だからこそ信者は限られているが、仲間になると親しくなり、意思の疎通ができる。いのちの母と呼ばれる老女は不老不死の存在とか。死にかけたかげろうがその手の上で生き返る。
著者の世界観が投影されているのだろうか?
多芸のフランス人作家ブリヨンの幻想小説といえばいいか。考古学者の主人公はシルクロード沿いの仏教遺跡の調査中、十三世紀にタイムスリップ。今は砂に埋もれてしまった城壁内で暮らし始める。持っていた貨幣は通用しないが、なぜか誰もが食べ物を分けてくれる。のちに両替商が有り金を現地の貨幣に交換してくれて、物乞いから解放される。
バザールの店店をまわり、興味を覚えた店には居座るようになり、やがて親しくなる店主が何人かできる。絨毯屋のペルシア人、道端の講釈師、金銀細工師。
金を手にして見つけた旅籠屋。隊商の引率者が泊まるには場末のそこには、インド巡拝にでかけたり、帰ってくる巡礼たち。
ある日、部屋で寝込んでしまった主人公を心配して、顔馴染みが探し出してくれた。そして誘われて、金銀細工師の屋敷に世話になることに。城外にたつ豪荘な屋敷。そこで娘と知り合い、結婚し、二人の男児に恵まれる。そんなときに襲ったモンゴル人の侵略で、親友を二人なくしたものの、モンゴル人を追い払う。しかし、やがて城は砂に埋もれていき、ついに人々は逃げ出す。略奪行為までされた。
逃げなくてはいけないと思いながらも動けない彼を導いたのは、城を離れていた老女しるしの母。それに従い、城外の高台にうがかれた洞穴で修行に励む僧たちのもとへ。
そこは奇しくも、主人公が訪れ、砂嵐のために泊まりこんだ場所。数日後目覚めた彼が外に出たときに見えたのが城塞だった。ここで過去にワープした。今度は現代に戻る。まるで数十年暮らした砂の都が、一夜の夢だったかのように。
主人公が砂の都で親しくなった人々は、星の子供たちといわれる。何かの宗教団なのかどうか、今一つわからなかったが。でも中国人の隊商でロバ係をする老人が師と呼ばれ尊崇されていた。教義は簡単、すべてのものに対する愛の行為。すべての存在を至福にするなんて、無理ではないか?実践が困難な教え。だからこそ信者は限られているが、仲間になると親しくなり、意思の疎通ができる。いのちの母と呼ばれる老女は不老不死の存在とか。死にかけたかげろうがその手の上で生き返る。
著者の世界観が投影されているのだろうか?