推理作家有栖川と大学で犯罪学を講じる火村のコンビが、犯罪捜査をするシリーズのひとつ。怪しい店をテーマに書かれた短編集。五編収録されていて、登場する店は、骨董屋、古本屋、零細な芸能プロダクション、海辺の理容店、最後がタイトル作で、みみ屋。
一番分かりにくい店はやはりみみ屋。聴き屋という言葉が使われた作品もあったが、人の話をただ聞くだけの商売。悩み相談するわけでもない。
そんなみみ屋をおこなっていた婦人が絞殺される。通帳にやや高額な入金があったことから、聞いたことをもとにして、強請もしていた様子。しかも話を聞くテーブルの足にテープを剥がした跡があり、どうやら録音機をつけていた模様。
最初の「古物の魔」が百頁近い中編。親の跡をついで骨董店を営む中年の店主が、自宅の押し入れの布団のなかで死体で見つかる。アルバイトのおいは丸一日過ぎるまで気づかなかった。最近店主の様子がおかしかった。金遣いも荒い。どこぞの女に入れあげている様子。しかも死んだ老人の家族から買い取った高級な机を買い戻したいという相続人であるおいと店主が、売値で争っていた。最初の語り手が、店主の甥だったため、私は、実は犯人がそれだとは気づかなかった。
火村の下宿先近くに、少し前に脱サラしてできた古本屋。ここでの万引きと、犯人を追いかけようとして、心臓病で倒れた店主。そんなささいな事件かと思っていたら、万引きされたのはなくなっている本ではなく、それ以外のものだと推理する火村。その前に出入りした紳士が十日後まで考え直せと言われたが、その頃にはこれないと、万引き。代わりに万札を置いていたのを若者が出来心で盗んだと推理。
看板スターを引き抜かれ、落ち目の芸能プロダクション。手形の期日までに現金の目処がたたない社長。半ば囲っているブランド品の買い物が趣味の若い女、会社がつぶれたあとのことを考えたら、一思いに殺すことを考えた社長。完全犯罪をたくらんだつもりだったが、思わぬミスを火村に指摘され、ついにこと破れる。
犯罪者の生育環境を調べに田舎へいった火村。電車の待ち時間が三時間近くあると、散歩して出くわした理容店。その日が最後の営業だというのに、立て続けに三人の客。火村の前の二人は同じ役場つとめの上司と女性。彼女の行動に怪しさを感じて推理する火村。
久しぶりのミステリーだが、昔ほどは楽しめない。悪くはないが。
一番分かりにくい店はやはりみみ屋。聴き屋という言葉が使われた作品もあったが、人の話をただ聞くだけの商売。悩み相談するわけでもない。
そんなみみ屋をおこなっていた婦人が絞殺される。通帳にやや高額な入金があったことから、聞いたことをもとにして、強請もしていた様子。しかも話を聞くテーブルの足にテープを剥がした跡があり、どうやら録音機をつけていた模様。
最初の「古物の魔」が百頁近い中編。親の跡をついで骨董店を営む中年の店主が、自宅の押し入れの布団のなかで死体で見つかる。アルバイトのおいは丸一日過ぎるまで気づかなかった。最近店主の様子がおかしかった。金遣いも荒い。どこぞの女に入れあげている様子。しかも死んだ老人の家族から買い取った高級な机を買い戻したいという相続人であるおいと店主が、売値で争っていた。最初の語り手が、店主の甥だったため、私は、実は犯人がそれだとは気づかなかった。
火村の下宿先近くに、少し前に脱サラしてできた古本屋。ここでの万引きと、犯人を追いかけようとして、心臓病で倒れた店主。そんなささいな事件かと思っていたら、万引きされたのはなくなっている本ではなく、それ以外のものだと推理する火村。その前に出入りした紳士が十日後まで考え直せと言われたが、その頃にはこれないと、万引き。代わりに万札を置いていたのを若者が出来心で盗んだと推理。
看板スターを引き抜かれ、落ち目の芸能プロダクション。手形の期日までに現金の目処がたたない社長。半ば囲っているブランド品の買い物が趣味の若い女、会社がつぶれたあとのことを考えたら、一思いに殺すことを考えた社長。完全犯罪をたくらんだつもりだったが、思わぬミスを火村に指摘され、ついにこと破れる。
犯罪者の生育環境を調べに田舎へいった火村。電車の待ち時間が三時間近くあると、散歩して出くわした理容店。その日が最後の営業だというのに、立て続けに三人の客。火村の前の二人は同じ役場つとめの上司と女性。彼女の行動に怪しさを感じて推理する火村。
久しぶりのミステリーだが、昔ほどは楽しめない。悪くはないが。