残り半分とはいえ、読みごたえがあり、今ようやく読了。
巻末に訳者ノートとして、主人公聞き耳の年代記が書かれている。ドイツ文学に特有な教養小説、主人公の自己形成史の面ももつ、この作品を理解するため。
それによれば、この最後の一冊で扱われているのは、石像から人間に戻った聞き耳の三十三歳から七十三歳で、あの世に?行くまで。
成人したアルニルッカにより、石像からもとに戻り、銀の笛を返してもらう。さらにネズミたちが保管していた石も戻る。二人のハネームーンが始まるが、陽を恐れる聞き耳と陰を恐れるアルニルッカは一緒に住むことができない。森との境界で過ごし、やがて妊娠したアルニルッカ。翌年、娘ウルラが生まれたものの、別れる。
旅に出た聞き耳は、北の山地に住む血斧族につかまり、十二年を過ごす。弟子となったユキアカリと逃げ出した。娘のウルラが鷹乙女の呪いのせいで、人語が話せないと聞き、その呪いを解くために、鷹乙女の宝を返すことにした。大岸壁内部の湖に沈めた宝を取り戻すために、単身乗り込み、預けたライアナから借用する。
鷹乙女ナルチアとアルニルッカと娘ウルラを呼び寄せ、宝を返すことで呪いは解ける。ユキアカリに笛匠としての力を認め、銀の笛を譲り、平谷の木こり小屋で二十七年を過ごす。七十三歳で思い立って旅に出て、懐かしのバルレボーグを訪ね、老いたバルロと再会。
鉱山で見つけた魔法の石で、アルニルッカが呼んでいることを知り戻ると、アルチアックに戻ると、共同生活をしている元の掠騎族と金細工師の一部による党派争い。しかもアルニルッカの二人の息子が双方の代表。争いを止めようとして、姉であるウルラが死ぬ。それと、一人旅から戻ったユキアカリの笛の力で和解ができる。
争いに加わっていた、もう一人の弟子ドエリとも和解。
自分の能力に自信を失う聞き耳だが、松や石取り師にたしなめられる。一人山に向かった聞き耳は、祖父和らぎの笛匠に出会い、共に新たな世界へと旅立つ。
著者は、この作品をメルヘンと呼ぶが、ファンタジーとの違いはわかりづらい。幻想にあふれ、魔法の素材により仕立てられた説話。ただドイツ人はその裏に寓意をこめたものをメルヘンと呼ぶらしい。著者は英米のファンタジーというよりは、ドイツ風のメルヘンを目指したようだ。
巻末に訳者ノートとして、主人公聞き耳の年代記が書かれている。ドイツ文学に特有な教養小説、主人公の自己形成史の面ももつ、この作品を理解するため。
それによれば、この最後の一冊で扱われているのは、石像から人間に戻った聞き耳の三十三歳から七十三歳で、あの世に?行くまで。
成人したアルニルッカにより、石像からもとに戻り、銀の笛を返してもらう。さらにネズミたちが保管していた石も戻る。二人のハネームーンが始まるが、陽を恐れる聞き耳と陰を恐れるアルニルッカは一緒に住むことができない。森との境界で過ごし、やがて妊娠したアルニルッカ。翌年、娘ウルラが生まれたものの、別れる。
旅に出た聞き耳は、北の山地に住む血斧族につかまり、十二年を過ごす。弟子となったユキアカリと逃げ出した。娘のウルラが鷹乙女の呪いのせいで、人語が話せないと聞き、その呪いを解くために、鷹乙女の宝を返すことにした。大岸壁内部の湖に沈めた宝を取り戻すために、単身乗り込み、預けたライアナから借用する。
鷹乙女ナルチアとアルニルッカと娘ウルラを呼び寄せ、宝を返すことで呪いは解ける。ユキアカリに笛匠としての力を認め、銀の笛を譲り、平谷の木こり小屋で二十七年を過ごす。七十三歳で思い立って旅に出て、懐かしのバルレボーグを訪ね、老いたバルロと再会。
鉱山で見つけた魔法の石で、アルニルッカが呼んでいることを知り戻ると、アルチアックに戻ると、共同生活をしている元の掠騎族と金細工師の一部による党派争い。しかもアルニルッカの二人の息子が双方の代表。争いを止めようとして、姉であるウルラが死ぬ。それと、一人旅から戻ったユキアカリの笛の力で和解ができる。
争いに加わっていた、もう一人の弟子ドエリとも和解。
自分の能力に自信を失う聞き耳だが、松や石取り師にたしなめられる。一人山に向かった聞き耳は、祖父和らぎの笛匠に出会い、共に新たな世界へと旅立つ。
著者は、この作品をメルヘンと呼ぶが、ファンタジーとの違いはわかりづらい。幻想にあふれ、魔法の素材により仕立てられた説話。ただドイツ人はその裏に寓意をこめたものをメルヘンと呼ぶらしい。著者は英米のファンタジーというよりは、ドイツ風のメルヘンを目指したようだ。