昼間、風が吹き荒れていた。晴天なのに、風の音が凄く、もがり笛みたいで、木枯らしのような感じがした。そのせいか、夜になって肌寒く、寒いなあと言い出したくなる。私の部屋の電気ストーブは扇風機に代わり、居間のこたつもこたつ本体だけで、上にかけてあった布団も毛布も洗濯してしまったと母は言う。いつも夕食後一人でテレビを見てる母は、タオルケットを足にのせている。

今日は五月の第一日曜日。旗日ではないが、母の日。
私の妹たちが顔を見せるかと期待していた母だが、顔は見せたものの、五分もおらずに帰っていったと寂しそう。最近は数ヵ月も寄り付かない妹たち。それぞれの家庭があり、役目があるのだろう。

『ヴェネチアの青い天使』を午後ずっと読んでいるが、ようやく全四部の第一部を読み終えた。傷心の独身の元教師の老嬢がヴェネチアに旅行。部屋を借りて暮らし始め、孤独だった彼女にも話をする友達ができ、恋する相手ができたと恋愛物語りかと思っていたら。彼の目当ては彼女の知り合いの美少年とわかり失恋。次第に内向的な思いにつかれていく。そして彼に教えられた天使ラファエルと旅したユダヤ人の物語が挿入されるようになる。旧約聖書外典にある話がもとのようだが、この天使に関わる話が表に出てくるような感じ。

なかなか奥が深い作品のようで、明日からの平日夜に読んでいけるかな。でもどうにか最後まで読んでみたい。
ふと目をあげると、目の前に同じヴェネチアの文字が。市立で借りた高野さんの短編集のタイトル。『ヴェネチアの恋人』。こちらはどんな話なんだろう。再来週までお預けだな。

天使、七天使。旧約聖書、外典。また好奇心の芽が生えてきた。

一時夢中になった児童文学は最近低調かな。読みたい本が見つからないといえばそうなんだが。ファンタジーに関しても今借りているもの以外はあまり気がそそらない。まあ、ジャンルなど気にせず、読みたいと思った本を面白そうに思えた本を読んでいけばいいのかもしれない。