ミステリー作家北森の人気シリーズのひとつ民俗学者蓮丈那智フィールドファイルの最後の短編集。シリーズ初の長編『邪馬台』執筆半ばで急死した北森氏。その遺作を完成して出版したパートナーの浅野さん。『邪馬台』以前に完成していた二編の短編に、浅野さんオリジナルの短編四作を加えて出版された短編集。
北森氏を知り尽くした浅野さんが北森氏になりきって書いた作品は、私には区別がつかない。
美貌の民俗学者蓮丈那智が各地の民俗調査へ出掛けた折りに出くわした事件をあざやかに解き明かすシリーズ。助手の内藤三國、佐江由美子を引き連れてのフィールド調査。民俗学的な蘊蓄も楽しい。
なまはげに似た鬼の面をかぶり、家々を訪れる鬼哭念仏の風習。その途中に殺人事件が起こり、アリバイが完璧だと思われた意外な犯人が那智により暴かれる。
多忙な那智に代わり、市民講座の講師になった内藤助手。参加した教育委員会の事務員出雲が、妻と顔見知りだった講座仲間の参加者から妻を線路に突き落としたと糾弾される。話を聞いた那智の推理は如何?
中部地方の旧家が代々お守りする神社の由来を調べに来た那智たち。その家に伝わる市松人形を那智はひんな神の伝承につなげる。そして伝承のように起こった殺人事件。まれ人であることを隠蔽していた入り婿たち。その因縁が引き起こした殺人事件を那智は白日のもとにあばく。
宮崎の海岸の村に伝わる補陀落渡海の行事。今では観光行事となった場で起こる殺人事件。海上の船で一晩過ごす行者が衆人環視のもとで殺される。伝承とは違い、行事には隠された意味があった。那智がその真相をあばく。
古事記に似た伝承を伝える偽書が残る山村。村は天鬼神社のもとで、三地区の神社を守る三つの一族が支配していた。三族に平等に殺人事件の被害者が出る。四十年前と同様な事件を見聞きした那智は、秘密のからくりを暴き、最後の犠牲者を救う。
三重県名張の山中のほこらの調査に来た那智たちは、ハマグリ市の老舗旅館で、蜃気楼の絵を見る。描かれた深窓の令嬢。その絵に隠された意味を解き明かす那智。絵が描かれた当時にも、絵の秘密を看破した旅人がいたという。宿帳には平井太郎とある。若き日の江戸川乱歩。
なかなか魅力的な探偵那智と民俗学への関心で好きなシリーズだったが、北森さんが亡くなり、もうこのシリーズの続きは読めないんだ。
北森氏を知り尽くした浅野さんが北森氏になりきって書いた作品は、私には区別がつかない。
美貌の民俗学者蓮丈那智が各地の民俗調査へ出掛けた折りに出くわした事件をあざやかに解き明かすシリーズ。助手の内藤三國、佐江由美子を引き連れてのフィールド調査。民俗学的な蘊蓄も楽しい。
なまはげに似た鬼の面をかぶり、家々を訪れる鬼哭念仏の風習。その途中に殺人事件が起こり、アリバイが完璧だと思われた意外な犯人が那智により暴かれる。
多忙な那智に代わり、市民講座の講師になった内藤助手。参加した教育委員会の事務員出雲が、妻と顔見知りだった講座仲間の参加者から妻を線路に突き落としたと糾弾される。話を聞いた那智の推理は如何?
中部地方の旧家が代々お守りする神社の由来を調べに来た那智たち。その家に伝わる市松人形を那智はひんな神の伝承につなげる。そして伝承のように起こった殺人事件。まれ人であることを隠蔽していた入り婿たち。その因縁が引き起こした殺人事件を那智は白日のもとにあばく。
宮崎の海岸の村に伝わる補陀落渡海の行事。今では観光行事となった場で起こる殺人事件。海上の船で一晩過ごす行者が衆人環視のもとで殺される。伝承とは違い、行事には隠された意味があった。那智がその真相をあばく。
古事記に似た伝承を伝える偽書が残る山村。村は天鬼神社のもとで、三地区の神社を守る三つの一族が支配していた。三族に平等に殺人事件の被害者が出る。四十年前と同様な事件を見聞きした那智は、秘密のからくりを暴き、最後の犠牲者を救う。
三重県名張の山中のほこらの調査に来た那智たちは、ハマグリ市の老舗旅館で、蜃気楼の絵を見る。描かれた深窓の令嬢。その絵に隠された意味を解き明かす那智。絵が描かれた当時にも、絵の秘密を看破した旅人がいたという。宿帳には平井太郎とある。若き日の江戸川乱歩。
なかなか魅力的な探偵那智と民俗学への関心で好きなシリーズだったが、北森さんが亡くなり、もうこのシリーズの続きは読めないんだ。