主人公は荊庭紅、二十七歳。中学で美術と家庭科の教師をしていたが、生来の人付き合い嫌いのため、二ヶ月前に退職し、現在無職。共働きの両親と同居。近所に一人暮らししていた祖父が百歳を越えて亡くなる。怪奇ホラー大衆小説を書きたかったが、売れないため雑文で生きてきた。その祖父の書棚で、祖父の作品「サナキの森」を見つける。その中に紅宛の手紙が。遠野市の佐代村にある神社、そのほこらにある、鼈甲の帯留めを探してきて、墓に供えてほしい、と。
盛岡からなら日帰りもできると、ニートな紅は平日に出掛けていく。そしてその神社で、美少女中学生東条泪子と出会う。名乗ると、変わった名字に覚えがあるという。亡き曾祖母の遺品で見たことがあると。
東条家は山の上に建つ分限者。泪子の曾祖母龍子は冥婚の花嫁だった。未婚でなくなった当主の弟の嫁として、迎えられた少女。冥婚の嫁は家族に死者が出たとき以外は屋敷から出られない。放浪のみなしごだった少女にはそれでも食べて寝る場所があるのは幸せだったか。
その東条の姑勢子が、密室の納屋で、手斧で体を斜めにたち割られた死体で発見される事件があり、迷宮入りしていた。
紅子の祖父の作品には若かりしころ友人の小野と二人、この地に来て、龍子と会ったことや、当地の伝説にある妖女サナキの話などが書かれている。
密室殺人に興味を抱いた紅子と泪子は探偵をはじめる。紅子が昔絵を習った塾の講師陣野先生もそれに加わる。紅子は先生に片想いしてるが、まるで相手にされず、たまにメールや電話で連絡をとる関係。
冥婚の嫁である龍子がふらりとやってきた紅子の祖父の友人小野と不倫を起こしたのがすべての始まり。仲介を頼まれた祖父もまた密かに龍子に恋していた。そのために不倫の二人は駆け落ちに失敗し、後に小野は自殺。龍子が不倫の子を身ごもったことが、姑殺害の動機になったらしい。彼女の犯行に気づいた祖父は表沙汰にはせず、作品で真相に気づいてることを龍子に知らせた。犯行の証拠を祖父は始末し、龍子を遠くから見守って死んだ。面と向かって、告白できない内気な性格は祖父から紅子へ受け継がれたか。当主の忘れ形見を養子にし、東条家に残った龍子。祖父への感謝をしたためた手紙が、神社の中で発見され、紅子と泪子は真相を知る。二人して祖父の墓参りをする。
気の合う紅子と泪子のラノベ風の会話、祖父の作品の旧式な文章が対照的だが、違和感があまりなく、不思議な話だった。
盛岡からなら日帰りもできると、ニートな紅は平日に出掛けていく。そしてその神社で、美少女中学生東条泪子と出会う。名乗ると、変わった名字に覚えがあるという。亡き曾祖母の遺品で見たことがあると。
東条家は山の上に建つ分限者。泪子の曾祖母龍子は冥婚の花嫁だった。未婚でなくなった当主の弟の嫁として、迎えられた少女。冥婚の嫁は家族に死者が出たとき以外は屋敷から出られない。放浪のみなしごだった少女にはそれでも食べて寝る場所があるのは幸せだったか。
その東条の姑勢子が、密室の納屋で、手斧で体を斜めにたち割られた死体で発見される事件があり、迷宮入りしていた。
紅子の祖父の作品には若かりしころ友人の小野と二人、この地に来て、龍子と会ったことや、当地の伝説にある妖女サナキの話などが書かれている。
密室殺人に興味を抱いた紅子と泪子は探偵をはじめる。紅子が昔絵を習った塾の講師陣野先生もそれに加わる。紅子は先生に片想いしてるが、まるで相手にされず、たまにメールや電話で連絡をとる関係。
冥婚の嫁である龍子がふらりとやってきた紅子の祖父の友人小野と不倫を起こしたのがすべての始まり。仲介を頼まれた祖父もまた密かに龍子に恋していた。そのために不倫の二人は駆け落ちに失敗し、後に小野は自殺。龍子が不倫の子を身ごもったことが、姑殺害の動機になったらしい。彼女の犯行に気づいた祖父は表沙汰にはせず、作品で真相に気づいてることを龍子に知らせた。犯行の証拠を祖父は始末し、龍子を遠くから見守って死んだ。面と向かって、告白できない内気な性格は祖父から紅子へ受け継がれたか。当主の忘れ形見を養子にし、東条家に残った龍子。祖父への感謝をしたためた手紙が、神社の中で発見され、紅子と泪子は真相を知る。二人して祖父の墓参りをする。
気の合う紅子と泪子のラノベ風の会話、祖父の作品の旧式な文章が対照的だが、違和感があまりなく、不思議な話だった。