上下二冊合わせて、千三百頁あまり。ようやく最後までたどり着いた。

前巻の騒ぎのあと、おばさん一家のもとで過ごすハリーはいらだっていた。昔のように一家に冷遇されてではなく、ホグワーツの知り合いから何も連絡が来ないこと、前巻で対決した復活したはずの闇の帝王の消息が全くニュースになっていない。そんなハリーの前に現れた吸魂鬼。自分を守るためにハリーは守護霊を呼び出す魔法を使ってしまう。

それによって事態は動く。魔法使いでない普通の人間世界では魔法を使うことが禁じられている。以前にもハリーは冷遇するおばさん一家に腹をたて、思わず魔法を使ってしまい注意を受けた。二回繰り返すと魔法学校を退学させると。今巻の山はそのハリーの処遇をめぐる魔法省の強硬姿勢から始まる。校長の弁明で、裁判を切り抜けたハリーだが。以降校長ダンブルドアと魔法省大臣との対立が始まる。学校には大臣次官のアンブリッジ女史が教師として赴任、やがて監査官の肩書きを持ち、学校の方針に横やりを入れる。ついには校長を責任者として退任させ、自らが校長として、学校を牛耳るようになる。

闇の帝王の復活を知り、それに対処するために校長が作り上げた防衛隊不死鳥の騎士団。かたや闇の帝王の脅威を過小評価し、揉み消すことで、校長やハリーの信頼をなくそうとする魔法省大臣。

ハリーは密かに守護されてはいても、事態の説明はほとんどなされず、不安に駈られるばかり。夢で見る不気味な行動、夢を見ないように心を閉ざす魔法の精進ばかり言われて、反発するハリー。今では亡き両親に次ぐ大切な人になった名付け親シリウス。シリウスの危機を夢に見たハリーは冷静に判断することなく、感情に引きづられ、魔法省の一室に向かう。それも防衛魔術を密かに学んだ仲間を引き連れて。

シリウスの危機はやはり幻覚だった。そこに置かれたハリーと闇の帝王の秘密の繋がりを明かす予言を封じた玉。それをハリーによって手に入れようとした帝王。その手下たちとの死闘、助けに来たシリウスら不死鳥の騎士団。最後に現れたダンブルドアにより勝ち残ったものの、玉は破壊し、奪われなかった。仲間に負傷者が出て、シリウスは命を落とす。それがハリーに深い傷を残す。ダンブルドアにより、詳しい説明は受けたものの、心晴れないハリー。

ハリーに感情移入した分、頁が進まない。最後まで来ても心はあまり晴れない。残り二巻できちんと終わるのかな?