著者のヴァイニング夫人は、アメリカの児童文学者。この作品は、1942年に発表され、ニューベリー賞を受けた。1946年から四年間来日し、当時の皇太子、現在の天皇陛下の家庭教師を勤め、その経験を本にして、世界で評判になった。
話は十三世紀末ごろのイングランド南部を舞台にした吟遊詩人の少年アダムのちょっとした冒険的な旅を描いている。
父親は高名な吟遊詩人ロージャー。幼い頃に母親を亡くし、アダムは父と二人旅暮らしをしていた。竪琴を弾き、少しは歌うこともできたアダム。フランスに行き、そこの吟遊詩人の学校で父が学んでいる間、アダムはロンドン近郊の聖オルバン僧院の付属学校に寄宿していた。相部屋のパーキンは農民の子で学者になるのが夢。アダムは愛犬ニックを僧院に隠れて、近くの農家で預かってもらっている。
半年ぶりに帰国した父はエドマンド卿の家来になっていた。とはいえ吟遊詩人は何かの行事の時にしか用がなく、空いた日は旅回りをすると言う。
卿にもらった年老いた軍馬を父は賭け事で、有り金と共に、吟遊詩人仲間のジャンキンに取られてしまう。ジャンキンは金がかかる馬をアダムの愛犬ニックと交換しようとして断られると、密かに盗み出してしまう。
愛犬ニックを取り戻そうとするアダムたちはジャンキンの跡を追い、ウィンチェスターを目指す。しかし、ジャンキンの姿を見かけたアダムが一人追いかけたため、父とはぐれ、一人旅をするはめになる。
ジャンキンとニックを聞き回りながら、旅をするアダムは、様々な経験をする。親切な人たちの世話になったり、泥棒の一味にされかけたり、同行した商人が盗賊に遭い、領主に訴え出て、無事に救出したり。
結局、ジャンキンを見つけたのは父親だったが、証人であるアダムがいなくて、犬を取り戻せぬまま、父親は領主のもとへ行ったと聞かされたアダムは、父に会うために旅を続ける。
父に会ったら、ニックは親友のパーキンが連れて、オクスフォード大学へ向かったと聞かされ、跡を追う。オクスフォード手前のパーキンの村で再会。彼の代わりに農場を手伝い、新たな衣服と譲られたバグパイプを持ち、オクスフォードへいき、父と再会する。
少年だったアダムは、背も伸び、たくましい青年になっていた。
中世イギリスを旅する少年により、当時の庶民の生活が生き生きと描かれていて、楽しい。ただあまりに善人ばかりだなと思う。著者の思いなのかな
話は十三世紀末ごろのイングランド南部を舞台にした吟遊詩人の少年アダムのちょっとした冒険的な旅を描いている。
父親は高名な吟遊詩人ロージャー。幼い頃に母親を亡くし、アダムは父と二人旅暮らしをしていた。竪琴を弾き、少しは歌うこともできたアダム。フランスに行き、そこの吟遊詩人の学校で父が学んでいる間、アダムはロンドン近郊の聖オルバン僧院の付属学校に寄宿していた。相部屋のパーキンは農民の子で学者になるのが夢。アダムは愛犬ニックを僧院に隠れて、近くの農家で預かってもらっている。
半年ぶりに帰国した父はエドマンド卿の家来になっていた。とはいえ吟遊詩人は何かの行事の時にしか用がなく、空いた日は旅回りをすると言う。
卿にもらった年老いた軍馬を父は賭け事で、有り金と共に、吟遊詩人仲間のジャンキンに取られてしまう。ジャンキンは金がかかる馬をアダムの愛犬ニックと交換しようとして断られると、密かに盗み出してしまう。
愛犬ニックを取り戻そうとするアダムたちはジャンキンの跡を追い、ウィンチェスターを目指す。しかし、ジャンキンの姿を見かけたアダムが一人追いかけたため、父とはぐれ、一人旅をするはめになる。
ジャンキンとニックを聞き回りながら、旅をするアダムは、様々な経験をする。親切な人たちの世話になったり、泥棒の一味にされかけたり、同行した商人が盗賊に遭い、領主に訴え出て、無事に救出したり。
結局、ジャンキンを見つけたのは父親だったが、証人であるアダムがいなくて、犬を取り戻せぬまま、父親は領主のもとへ行ったと聞かされたアダムは、父に会うために旅を続ける。
父に会ったら、ニックは親友のパーキンが連れて、オクスフォード大学へ向かったと聞かされ、跡を追う。オクスフォード手前のパーキンの村で再会。彼の代わりに農場を手伝い、新たな衣服と譲られたバグパイプを持ち、オクスフォードへいき、父と再会する。
少年だったアダムは、背も伸び、たくましい青年になっていた。
中世イギリスを旅する少年により、当時の庶民の生活が生き生きと描かれていて、楽しい。ただあまりに善人ばかりだなと思う。著者の思いなのかな