久しぶりの松尾由美。ミステリータッチの奇跡物語とでも言えばいいのか。
父公一と東京西部の町の古びた洋館で二人暮らしの高校二年の莉美。母は物心つく前からいなくて、父にも聞けなくて、顔も名前も知らない。
ある朝目覚めてみると、先に起きる父の姿がどこにもない。いきなり目覚ましが鳴り、その下に書き置きがある。
理由は言えないが、1ヶ月留守にする。開かずの間に入って、中の書き置きの指示に従うようにと。
昔から開かずの間だった部屋の鍵が空いている。中に入ると、年下の美少女がいる。書き置きを見ると、名前を明かせない彼女は病気の治療のために呼び寄せた。父の代わりに、彼女を指定の病院に連れて行き、話を通してある院長に預け、入院させてほしい。保険証は莉美のものを使う。時々見舞って話し相手になってほしいと。
当の彼女に聞いても名前も住まいも明かさない。他人の前では莉美の名前を使うが、二人きりの時は、リミの変形であるリミットと呼んでほしいと。
いきなりのことだし、理由も何もわからず、当惑するが、病持ちなのは確からしいので、指示通り入院させ、時々見舞う。
年下なのは明らかなのに、話していると大人びて見える不思議な少女。学校で出逢った、ちょっとした問題や謎解きを話すと、大人目線の回答をなす。
遠いところから来たようだが、むしろ遠い時代から来たような感じ。携帯も知らず、現代を魔法の世界みたいだという。編み物が趣味で、セーターが編める。
父の約束した1ヶ月になる直前になって、ようやく莉美には彼女の正体に気づく。三十年前には治療できなかった病が、今は簡単に直せるという院長の言葉。開かずの間の外にあるごみ焼却機に思えたものには煙突がない。彼女がどこから開かずの間に現れたのか。
彼女は開かずの間にあるタイムマシーンのような装置により、三十年前からやってきて、父が入れ変わりにあちらの世界へ行っている。無事退院し、明日は戻るというリミットはすべてを話してくれた。
十五歳で死病になった彼女里美を助けるため、年下の少年だった公一が、里美の祖父が作った不完全な装置を使って、タイムトラベルさせた。入れ変わりに誰かがあちらの世界へ行かなくてはならないという制約がある。
お母さんと呼ぶこともなく、莉美はリミットと別れた。
父が無事に帰ったのかどうか?莉美に気がある深見とはどうなるの?気になるけど
父公一と東京西部の町の古びた洋館で二人暮らしの高校二年の莉美。母は物心つく前からいなくて、父にも聞けなくて、顔も名前も知らない。
ある朝目覚めてみると、先に起きる父の姿がどこにもない。いきなり目覚ましが鳴り、その下に書き置きがある。
理由は言えないが、1ヶ月留守にする。開かずの間に入って、中の書き置きの指示に従うようにと。
昔から開かずの間だった部屋の鍵が空いている。中に入ると、年下の美少女がいる。書き置きを見ると、名前を明かせない彼女は病気の治療のために呼び寄せた。父の代わりに、彼女を指定の病院に連れて行き、話を通してある院長に預け、入院させてほしい。保険証は莉美のものを使う。時々見舞って話し相手になってほしいと。
当の彼女に聞いても名前も住まいも明かさない。他人の前では莉美の名前を使うが、二人きりの時は、リミの変形であるリミットと呼んでほしいと。
いきなりのことだし、理由も何もわからず、当惑するが、病持ちなのは確からしいので、指示通り入院させ、時々見舞う。
年下なのは明らかなのに、話していると大人びて見える不思議な少女。学校で出逢った、ちょっとした問題や謎解きを話すと、大人目線の回答をなす。
遠いところから来たようだが、むしろ遠い時代から来たような感じ。携帯も知らず、現代を魔法の世界みたいだという。編み物が趣味で、セーターが編める。
父の約束した1ヶ月になる直前になって、ようやく莉美には彼女の正体に気づく。三十年前には治療できなかった病が、今は簡単に直せるという院長の言葉。開かずの間の外にあるごみ焼却機に思えたものには煙突がない。彼女がどこから開かずの間に現れたのか。
彼女は開かずの間にあるタイムマシーンのような装置により、三十年前からやってきて、父が入れ変わりにあちらの世界へ行っている。無事退院し、明日は戻るというリミットはすべてを話してくれた。
十五歳で死病になった彼女里美を助けるため、年下の少年だった公一が、里美の祖父が作った不完全な装置を使って、タイムトラベルさせた。入れ変わりに誰かがあちらの世界へ行かなくてはならないという制約がある。
お母さんと呼ぶこともなく、莉美はリミットと別れた。
父が無事に帰ったのかどうか?莉美に気がある深見とはどうなるの?気になるけど