サブタイトルに、アングロサクソン七王国物語、とある。
英国中世を専門とする著者が、ローマがイギリスを撤退したあと、イギリスに襲来し、やがて定住し、地域ごとにいくつかの王国を建設したアングロサクソン族の諸王国のうち、代表的な七王国について、物語風に述べている。

七王国とは、ケント、イーストアングリア、ノーサンブリア、マーシア、エセックス、サセックス、ウェセックス。ただし七王国が同時に隆盛だったわけではなく、時代によってどれかが優勢になり、その王は覇者と呼ばれた。

この時代の最後には、ウェセックスにアルフレッド大王が出て、当時イギリスを襲っていたデーン人を食い止め、イングランド王国のもとを作った。その孫がはじめてイングランド王を名乗ったものの、クヌート率いる新たなデーン人により征服され、さらにノルマン人によって征服されて、今日のイングランドが始まる。

この時代の初期のことはサトクリフの作品で知ったものの、その後のことが知りたくなり、借りた本だが。各王国諸王の概略だけで、わかったとはいえないが。やはりアルフレッド大王のことはもう少し知りたいなと思った。

それとこの時代に、キリスト教が広まったことにも興味を覚える。それにより、残虐な蛮族がおとなしくなってしまったのだろうか?
イギリスの王名で有名なチャールズ、ヘンリーが実はノルマン征服以後のフランス由来の名前だと知った。だからアングロサクソン由来のエドワードが人気だとか。

アングロサクソンのアングルがイギリスの語源なのに、出てくる王名がどれも聞きなれない名前なのに驚いたが。実はそれらがアングロサクソン本来の名前なんだ。エゼルベルト、エゼルフリッド、レドワルドなど。

イギリス人をアングロサクソン民族というが、本来のアングロサクソン族のものは今もあるのかな?