いわゆるハイ・ファンタジーであるため、舞台を理解するのにはじめは戸惑ったが、そのうち引き込まれてしまった。しかし長い上に単純なストーリーでないため、結末が見えず戸惑った。

北の雪山で北方の遊牧民と隔てられ、南の森林地帯で南方の大帝国と離れていた谷間の平原。伝説によれば、かつては南北の脅威が絶えず、困惑した民は帝国内に住む魔法使いを訪ねていき助けを求めた。そして魔法使いに出会った二人の男女が脅威を絶つ手だてを教えられてきて、以降脅威はなくなった。北の雪山の通路は氷に閉ざされて通行できなくなり、南部の森林に入り込んだ男は気を失い、時に死に至るため、兵隊も収税吏も谷に来れなくなった。

魔法使いに会った男女の一族は代々山と森で捧げものをして歌を歌うことで、その魔法を継続してきた。それがその年には異常気象となり、魔法が効いてないらしい。

二つの一族の代表が、伝説の魔法使いを再度探し求め、助けを求めにいくことにする。森近くに住む少女ティルヤは祖母ミーナと共に、山に住む盲目のアルノーは孫のタールを連れて、四人の冒険が始まる。

ティルヤは力ある一族の長女でありながら、力の能力がないことに悩んでいた。しかし、この旅により、隠された能力のあることがわかり、一回り成長することになる。

昔魔法使いからもらった魔法のもも。その木が今は木匙となり、魔法使いの居所を指し示す羅針盤の働きをする。それによれば魔法使いは南の方にいる。帝国の首都の方向を示す。谷間の地の南で帝国と接する森林地帯を男は通れないため、四人はいかだにより川を下り、森林を突破することに。

ようやく森林を抜け、帝国内に入ってみると、皇帝の命令で魔法が独占され、厳しい規律が課されていた。苦労しながらも首都にたどり着くものの、木匙はさらに南を指す。南の果ての海の中にある小島で、ティルヤはようやく魔法使いに会い、その助けで皇帝と彼の番人たちを倒したものの、魔法使いは寿命を迎える。次期の救い主である魔法使いに渡すように指輪を預けられたティルヤは、仲間と共に帰国の途につく。ようやく森林の入り口で次期の救い主である縄使いに出会い、指輪を渡す。彼の魔法により、谷間に迫っていた脅威を取り除き、帰宅する。魔法使いが万能ではないため、なかなか決着がつかず、戸惑う。ユニコーン、氷の竜、魔法の指輪、怪鳥ロックも登場。

妻の悩みを忘れさせるために考え出した物語とか。単純じゃないからいいのか