居眠り磐根シリーズも47冊目になる。

タイトルの人は老中田沼意次か。自らの後継として期待していた若年寄の息子意知を、城中での刃傷が元でなくした。子供を亡くした親の嘆きは変わらぬもの。

それでも黙々と政務に通う意次が何を考え、何をしようとしているか。わからないまま、磐根たちは日頃の生活を続け、静観するばかり。

完結も間近と思えるが、どんな風に終わらせるのかな。

城中での刃傷の後始末に城に入り込んだ弥助が、息子同様に鍛えた幕府隠密を倒した。仕方ないと思いながらも、その男の弔いに一人故郷の伊賀に向かう弥助が最初に描かれる。気持ちの整理がついた弥助は出羽の国へ足を向ける。江戸を離れられない磐根に代わって、彼の大切な人奈緒の窮地を救いに出向く。
結果は、手助けに向かった霧子共々、奈緒親子を連れて江戸に向かう様子が最後に描かれている。

2ヶ月連続の刊行になるシリーズ、次のタイトルを見ると、どうやら奈緒さんの話らしい。慣れ親しんだ紅花関係の仕事で奈緒一家の生計をたてさせるようだ。

磐根が跡を継いだかつての道場のある屋敷の様子を見に行った平助と霧子は無人で荒れ果てた様に言葉もない。いつか磐根たちはここに戻るのかな。

老中の刺客かと思われる一団の試合の申し込み。結局は妖術により道場破りをするものとわかり、数々の理不尽な乱暴に怒りを燃え上がらせた磐根が自ら成敗する。

田沼老中の最後の刺客と思われる武芸者に再び遭遇した磐根だが、相手は日を改めての勝負を約す。

世間が佐野を大明神と持ち上げて騒ぐのをよそに、誰も弔わない亡き意知の墓に一人参る磐根。そしてはじめて意次と対面し言葉を交わす。身近なものを亡くした気持ちを共に持つ二人に通じるものはあるが、やはり対決は避けられない。

絵師としての腕はありながら、行状が悪く貧乏な北尾重政がやくざに追われ、磐根の道場の居候に。そして道場にいて興を催したか、道場の女たちを絵にすることに。出来上がった絵は、新境地を示したか、評判になる。

次回では意次を信頼する十代将軍家治が病に倒れ、次期将軍への準備が進められるとか。代変わりすれば、意次も罷免され下野するのか。そのあたりで、磐根ももとの屋敷や道場を取り戻し、完結するのかな。

切りのよい50冊で完結かと思っているが、来月ので48冊目。あとわずか、最後まで見届けたいな。

次に終わりそうなのは吉原裏同心シリーズかな。