トールキンの最初の児童ファンタジー『ホビット』は1937年に出た。この後、続編を書こうとしていたトールキンはアイデアが膨らみ、児童向きとは言えないほどに、方向性も世界観も変わっていることに気づく。そのためにまだ完成していないその続編に合わせようと、初版の一部を改変した改訂版を1951年に出した。ゴラムの指輪が単なる魔法の指輪ではない設定に変わった。さらに1954年に『指輪物語』第一巻が世に出る。この大長編に統合されるために、『ホビット』はさらに書き換えられた。現在流布しているのはこの統合後の版が一般的。しかし、この本で扱われるのは統合される以前の作品。『指輪物語』とは違う世界観と方向性をもつ独立した作品として解説する。
著者は子供の頃からトールキンの作品を愛読し、その影響で中世文学を専攻し、ワシントン大学教授に。さらに大学の講座でトールキンの作品を取り上げる。いくら精力を込めて書いたものでも、学術論文はわずかな人にしか読まれなくて物足りないと思うようになる。愛読者が多いトールキンについて、多くの人と対話したいと思い、ポッドキャストとウェブサイトを始める。驚くほどの反響があり、一躍トールキン研究者として有名になる。そして『ホビット』を出した出版社から声がかかり、できたのがこの作品。
『ホビット』を批評するのではなく、その愛読者として、作品世界を探検し、登場人物のキャラクター、エピソード、また数多く出てくる歌の意味や役割に関して、章を追って、それこそ行を追って、解説し読み解いていく。ユーモアと鋭い考察力で説明してくれる。
面白いなと思いながらも、正直言えば、最初と最後以外は、拾い読み程度しかしてない。じっくり読んでいく時間も辛抱も足りない。作品自体は先日読んでいるし、面白かったが、そこまでしてその世界を知りたいと思うほど、『ホビット』が好きではないと言えばいいのか。同じ作品を何度も読み込んだものにしか、わからないことなのかもわからない。いくら好きでも、何度も繰り返して読むには、あまりに本が多すぎる。読みたいものが山積していて、とてもまねができない。今はいつか『指輪物語』が、一読できるかどうかも怪しい感じ。
まあ、今作はこれでいいかなと思う。
著者は子供の頃からトールキンの作品を愛読し、その影響で中世文学を専攻し、ワシントン大学教授に。さらに大学の講座でトールキンの作品を取り上げる。いくら精力を込めて書いたものでも、学術論文はわずかな人にしか読まれなくて物足りないと思うようになる。愛読者が多いトールキンについて、多くの人と対話したいと思い、ポッドキャストとウェブサイトを始める。驚くほどの反響があり、一躍トールキン研究者として有名になる。そして『ホビット』を出した出版社から声がかかり、できたのがこの作品。
『ホビット』を批評するのではなく、その愛読者として、作品世界を探検し、登場人物のキャラクター、エピソード、また数多く出てくる歌の意味や役割に関して、章を追って、それこそ行を追って、解説し読み解いていく。ユーモアと鋭い考察力で説明してくれる。
面白いなと思いながらも、正直言えば、最初と最後以外は、拾い読み程度しかしてない。じっくり読んでいく時間も辛抱も足りない。作品自体は先日読んでいるし、面白かったが、そこまでしてその世界を知りたいと思うほど、『ホビット』が好きではないと言えばいいのか。同じ作品を何度も読み込んだものにしか、わからないことなのかもわからない。いくら好きでも、何度も繰り返して読むには、あまりに本が多すぎる。読みたいものが山積していて、とてもまねができない。今はいつか『指輪物語』が、一読できるかどうかも怪しい感じ。
まあ、今作はこれでいいかなと思う。