ネシャン・サーガシリーズ初巻。予想以上に面白かった。続きが早く読みたい。すでに借りていて、目の前にあるのだが、読めない。
本を借りすぎている。返却期日に合わせて読まないとダメだから、すこしお預け。今は全巻揃っているから、一気に三冊も読めるが、世に出た時には待たなければならなかった。それに比べたらまし。
ネシャン涙の地と呼ばれる世界に住む少年ヨナタン。ある日、野原に遊びに行き、穴に落ち、さらに伝説の怪獣まで現れる。偶然見つけた杖の力でそれを倒し、無事に戻れた。

養父ナヴロンに事情を話すと、その杖は裁き司という神に遣わされ、世の悪を退治するものがもつ印ともなる杖で、不思議な力を持っているし、資格のないものには握ることさえできないと。その持ち主の五感をより広げ、さらに六つの超能力を与えるものだと。

ヨナタンは現在首都近くに住む第六代の裁き司に会いに行かなければならない。しかも神の声と思われる指図により、直ちに港におもむき、船に乗る。船長に養われている年上の青年ヨミと知り合う。やがて彼は旅の仲間となる。

南部にある闇の国テマナーの軍船に襲われ、嵐に逢い、船から投げ出されたヨナタンとヨネは、半島の北岸にある洞窟により助かるが、潮が満ちてきたため、洞窟の奥に進む。怪物に出会ったりしたものの、杖の導きでなんとか地上に出る。

周囲を山脈に取り囲まれた半島、そこは禁断の地といわれ、誰も行ったことがないと言われていた。しかし、杖を届けに行かなくてはならないヨナタンは、未知の半島をその首辺りを南下することに。途中、ベーメッシュという種族の生き残りミキトと出会い、世話になり、さらに禁断の地を出るまでの道案内になってくれる。彼は植物や動物と意思を伝え合うことができ、体内にある核には一族の記憶がすべて保存されている。

この地にしか見られない不思議な生き物や敵の追っ手から逃れて、この地を脱するまでが描かれる。

物語にはもうひとつの世界が交互に語られる。ヨナタンと同じような少年ジョナサンは、イギリスの貴族ジェイボック卿の孫息子。身分違いの娘に恋した父が家を出て、できた子。出産と共に母を失い、六歳の時に海の事故で父を失い、祖父に引き取られた。寄宿学校で見た夢の中にいたのがヨナタン。次元の違う世界にいる同一人物なのか、何らかの関係があるのか?最後まで読まないとわからないのか。いよいよ第六代裁き司ゴエルと会うまでが次巻かな、楽しみだ。