こちらは四篇の短編で構成されている。どれも違う話なんだが、主人公が少年少女と言うことくらいしか共通点がないみたいなんだが。タイトルから言えばなにか共通するテーマなりなんなりがあるらしい。ざっと読んでは見たが、特別よかったとも思えない。

十歳の誕生日に友達を呼んで、お泊まりパーティをした少年の話。あまり好きでない少年に対する親友との感じ方の違いが描かれている。

両親が海外へ行くときは祖母と暮らす少年。仲がよい祖母と公園で流星群を見た彼は祖母と手を繋いで帰宅した。次回のショーも自分は見られるが祖母が生きているとは限らないと気づいた少年の思い。

肥満のために、デブキャンプに参加させられた少女。深夜ベッドを訪れて話をしてくれたり、金細工の時計や飾りを見せてくれた女性。そのおかげで無事ダイエットに成功した少女が帰宅前にお礼を言おうとしたら、その女性が幽霊だったとわかる。

少女の母親はバス通学で学校に通った。両親の引っ越しで転校しようとしたママを引き留めた先生。黒人ばかりの学校では、頭がいいママにはかわいそうだと学校に残れるようにしてくれた。そのためママだけバス通学。食事に帰る友達と別に一人弁当を食べたママは、昼休みには他の教室を見て回った。そして気づいたのは黒板の美しさ。ママが黒板にかいた絵はうまいものだった。黒板にチョークで描かれた絵は、白黒が反転する。それがママが画家になるきっかけだった。人種差別の無意味さを知るきっかけでもあった。

巻末の解説によれば、心を問題にしている。それが共通点らしい。
こどもの成長は発見の連続。誰にも言わずに心のなかにしまっておく発見や体験もある。それによって心は奥行きを増していく。そんな心の成長を描いている点が四編の共通点なんだと解説者は述べている。

かすかにわかる気もするが、うまく説明できない。なにより、考えさせられる作品よりは、面白い作品の方がいいな。

さらにカニグズバーグの作品を読みたいかというと、ひとまずはこれでいいかなと思う。でも作品集の他の巻も見てみて、面白そうならまた借りるかも。

もうこんな時間だ、寝ないと