タイトルには、頭に、ペンダーウィックの四姉妹、とある。この四姉妹の一夏の忘れられない楽しい思い出、魔法にかけられたような出来事を描いた話。

マサチューセッツに住む四姉妹。長女ロザリンド12歳、次女スカイ11歳、三女ジェーン10歳、末っ子バティ4歳。父親は植物学の大学教授で、優しいが、花をラテン語の学名で呼ぶばかりか、娘たちに声をかけるときもついラテン語になってしまう。母親はバティ出産直後にガンで亡くなってる。

母の記憶があるのはロザリンドくらいで、一家の母親役。スカイは青い目でブロンドのところは母と同じだが、頭がよくて、ボーイッシュな性格。ジェーンはスポーツも好きだが小説を書いている。バティは黒い大型犬のハウンドと仲良し。

毎年夏休みに行っていた海辺のコテージが直前に売りに出て、行く先探しにあわてる。友達の情報から父は、たくさんのベッドルームと犬用のかこいがあると聞き、飛び付いた。地図をハウンドに食べられ、道に迷いながらもたどりついてみて、びっくり。夏用のコテージではなく、豪勢な屋敷。高い塀に囲まれた中には広い庭園が広がっている。庭師の若者が現れて、案内されたのは来客用のクリーム色のコテージ。父は一階の書斎を、ジェーンは三階の屋根裏部屋を、二階に三人は個室を確保。

庭師の若者はキャグニー、ロザリンドは一目惚れし、彼と話をすることにときめく日を送る。屋敷はもと将軍夫妻の屋敷で、今は娘のミセスティフトンが息子のジェフリーと暮らしている。庭が自慢で品評会にも参加する。亡き父の将軍を尊敬し、息子を同じような将軍にしたいと思っている。

出入り禁止の庭園にまで紛れ込んで、探検したり遊ぶ姉妹は、ジェフリーと出くわし、楽しい日々を送る。しかしジェフリーの誕生会でティフトン夫人と会ってからは、陰りが見えてくる。ジェフリーが軍隊ではなく、音楽の道に進みたいと思っているのに、母が話も聞こうとしないことからひと悶着。まるで姉妹にそそのかされて反抗的になったと思われて夫人に嫌われ監視される。

姉妹たちが帰宅する前夜、ジェフリーが家出しようとしたことから、母親とやっとまともに話ができ、その結果彼の希望を受けいれてもらえた。姉妹たちは楽しい思い出とまたの再会を楽しみに家路につく。

それほどたいした事件があるわけでもないが、子供にとっては魔法のような楽しい日々。読んでいる私もはらはらドキドキしてしまうほど。