かなりの長編、上下二冊の文庫で、本文は合わせて 560頁。休みに読むことにしたのは正解だった。少女の日記という体裁で綴られた話は、大事件があることもなく、展開の振幅は小さくて、退屈しそうな時もあった。朝から読みはじめて、八時間近くかかって読了。
主人公モリは十五歳の少女。双子として生まれてまもなく、父は家を出た。魔女とか狂人と言われる母親から引き離されて、ウェールズの祖父母のもとで育つ。自然豊かな土地で妖精と交わり生活。
交通事故により妹が亡くなり、モリも片足を損傷して障害者となる。祖母も亡くなり、母のもとを逃げ出して、児童施設へ。父親の居所がわかり、引き取られることになった。が父親は資産家の父親違いの姉たちに雇われる身で、彼女らの意向でモリは寄宿女学校に行くことになる。
片足が不自由で、人付き合いも下手なモリはなかなか馴染めなかったが、幼い頃から親しんだ読書だけが楽しみだった。おもにSF小説が好きで、そのタイトルや感想が本作にはちりばめられていて、好きなものにはたまらないだろう。私は何人かの作家しか知らないが。
学校の図書室や町の公立図書館に通い、読書三昧の日々を過ごすモリは、図書館司書に誘われ、SF小説の読書クラブに参加するようになり、同じ趣味を持ち、話かできる友達を得る。
そんなモリの回りには妖精がチラチラ現れたり、母親の魔法とかモリ自身が使った魔法についても書かれていて、どこまでがほんとのことか、よくわからなかった。SFとファンタジー、似ているようで違うものがモリのなかでは同居してる。彼女が最初に名をあげた愛読本がトールキンの指輪物語。トールキンは妖精を見たことがあるとモリは思う。
モリ同様、SFファンの父は彼女に本を貸してくれたり、買う資金をくれる。姉たちに頭を押さえられていて格好悪いし、酒とタバコが手放せない父だが、母に比べたら理想的。しかも彼の父親はポーランド出身のユダヤ人で、一族をすべて失い、今はユダヤ人地区で独り暮らし。その祖父にも好感を持つ。
孤独な少女が読書の世界から、少しづつ世界に出て行く決意をする過程を描いている。最後のエピソードは、馴染みの妖精が亡き妹のところに来るように要請するのを拒否して、この世界に生きることを決意するモリ。そんな彼女を見守るのが、父と父方の祖父、ボーイフレンドの三人。不思議だが、それも生きている証し。読書と共に生き続けることを願う。
主人公モリは十五歳の少女。双子として生まれてまもなく、父は家を出た。魔女とか狂人と言われる母親から引き離されて、ウェールズの祖父母のもとで育つ。自然豊かな土地で妖精と交わり生活。
交通事故により妹が亡くなり、モリも片足を損傷して障害者となる。祖母も亡くなり、母のもとを逃げ出して、児童施設へ。父親の居所がわかり、引き取られることになった。が父親は資産家の父親違いの姉たちに雇われる身で、彼女らの意向でモリは寄宿女学校に行くことになる。
片足が不自由で、人付き合いも下手なモリはなかなか馴染めなかったが、幼い頃から親しんだ読書だけが楽しみだった。おもにSF小説が好きで、そのタイトルや感想が本作にはちりばめられていて、好きなものにはたまらないだろう。私は何人かの作家しか知らないが。
学校の図書室や町の公立図書館に通い、読書三昧の日々を過ごすモリは、図書館司書に誘われ、SF小説の読書クラブに参加するようになり、同じ趣味を持ち、話かできる友達を得る。
そんなモリの回りには妖精がチラチラ現れたり、母親の魔法とかモリ自身が使った魔法についても書かれていて、どこまでがほんとのことか、よくわからなかった。SFとファンタジー、似ているようで違うものがモリのなかでは同居してる。彼女が最初に名をあげた愛読本がトールキンの指輪物語。トールキンは妖精を見たことがあるとモリは思う。
モリ同様、SFファンの父は彼女に本を貸してくれたり、買う資金をくれる。姉たちに頭を押さえられていて格好悪いし、酒とタバコが手放せない父だが、母に比べたら理想的。しかも彼の父親はポーランド出身のユダヤ人で、一族をすべて失い、今はユダヤ人地区で独り暮らし。その祖父にも好感を持つ。
孤独な少女が読書の世界から、少しづつ世界に出て行く決意をする過程を描いている。最後のエピソードは、馴染みの妖精が亡き妹のところに来るように要請するのを拒否して、この世界に生きることを決意するモリ。そんな彼女を見守るのが、父と父方の祖父、ボーイフレンドの三人。不思議だが、それも生きている証し。読書と共に生き続けることを願う。