なんか展開がわかりにくくて、どうにか最後まで読んだものの、面白かったかどうか?

時間のない国で、というシリーズの2作目。最初から読んでみたかったが、あいにく貸出中。のぞいてみると、続編とはいえ、1作目から二十五年も飛んでいるということで、単独で読んでもいいかと思い借りた。

音楽一家に生まれた少年リディが、時間のない国である妖精の国のアンガスと呼ばれる青年と協力して、妖精の国に流れ込んでいた時間の危機を解決するのが1作目。見かけは青年であるアンガスが実はリディの祖父であり、妖精王の息子だったとか。

時代は飛び、本作ではプロのフィドル奏者として海外へ演奏に行くリディは、結婚し、四人の子もいる父親。フィドル作りの職人になるつもりが、演奏旅行や子供の世話で、くたびれた中年になっている。

精彩を放つのは個性的な子供たち。特に次女のジェニーは、はだしで野山を歩くのが好きで、学校も休み勝ち。しかも裏山に上っては、ヤギと話したり、山頂にいる幽霊と仲がよい。

実はヤギの正体は神獣プーカ。かつて神に楯突く人間と争いになった時に、妖精の仲介で協定を結んだ。プーカの武器が山頂の石塚に封印され、人間の大王家の息子が生け贄にされて、幽霊となって塚を守っている。

プーカは幽霊を追いやって武器を取り戻し、もとの力を取り戻したい。そのためにジェニーに近づき、先生か友達のようにして彼女と仲良くしていた。

ジェニーも実は妖精国の生まれで、時間のない国では成長できないために、人間の赤ん坊と取り替えられて、リディ一家に育った。その折に、楽器の材料を代わりに提供すると約束したのに、履行されないことに腹を立てたリディが、ジェニーを妖精界へ戻そうとしたことで、秘密が明らかになる。動揺するジェニー。

山頂の幽霊の一族、大王家の生き残りが、リディの隣人で先輩の農場主ミッキー。年老いて出歩くこともままならない彼が、死ぬ前に山頂の石塚の上に立ちたいと言い出し、最後にはリディや息子のドナル、ジェニーが協力して山頂まで上がってみると、ヤギ姿のプーカが仲間を集めて邪魔しようとする。ジェニーは思わず、実の父であるアンガスに助けを求めてしまう。はたして無事に治まるか?

幽霊の代わりに、死を迎えたミッキーが新たな番人となり、プーカの野望は遠退いた。ジェニーはアンガスと妖精国へ行ったものの、リディの迎えで戻るのかな?