平日出勤時にはラジオで天気予報を聞くのだが、今日は休みで聞いてない。朝刊も朝はこぜわしいので、いつも夕食後テレビを見ながら目を通す。だから今日の予報を知らず、窓の外見て、いい日だなと思っていたのに。雨が降りだした。明日の朝まで降り続くらしい。

ひさしぶりにCDで音楽を聞いている。小田和正さんの「自己ベスト」というアルバム。最初の曲が当時ヒットした「キラキラ」。懐かしい。他の曲も懐かしく、聞いているとつい一緒に歌ってしまう。三十過ぎて結婚するまでの一人の頃、愛聴し、歌っていた曲たち。長いことご無沙汰でも口をついて言葉が出る。

夕食後見ていたテレビ番組。カラオケによる歌うま選手権で優勝したMAY.Jが決勝で歌ったのが「キラキラ」。うまいけど、なんか違う。私にはやはり小田さんの声、歌でないと落ち着かない。そんなわけで、しばらく手をつけてないCDを取り出した。音楽って不思議だな。聞いていた頃の思いや感情まで呼び起こされてくる。歌ってもまともに歌えない、声がでない私だが、歌詞だけはちゃんと出てくる。

夕食前に、一冊をどうにか読み終えた。正直期待外れの本だった。児童文学を研究し、大学でイギリス児童文学を講義する女性教授が、退官前に、発表してないものを記念にと本にしたもの。古いものが多く、専攻以外の日本の児童文学史に関するものや作家論もあり、興味深いところもあるが、大部分は現在は忘れられた作家や研究者の論考など、一応目を通したものの、わかったとも思えないし、今後の読書の参考にもならない。さらにつまらないものが多くて、タイトルに騙されたような思い。児童文学の愉楽。詐欺ではないのだろう。著者が愉楽と感じるものと私のが交わらないだけなのだろうと。

昨日借りた本が多少は私と交わるものであればいいな。知ってる作品名が並んでいるからたぶん大丈夫だろう。
今夜はもう読書はせずに、小田さんの歌に浸ろうかと思う。オフコースの歌も聞こうか。昔、小田さんの歌を聞きながら頭に浮かんでいた、一人の女性。死ぬまで思いを手放さない、片想いのままでいいと思っていた彼女。それがなんと今は消えてしまった。思い出せないわけではないが、思い出す度にわきあがる思いが消えてしまった。いつからだろう?たぶん、還暦を迎えた頃かもしれない。彼女も還暦になったと思ったのがきっかけかどうか?

こんなに切なくなるんだね…、小田さんの歌が聞こえる。

そんな思いは今はないな