上巻の終わりが危機一髪で終わっていて、気になって下巻まで読むはめになる。

タイトルは、アン・ロン・ドン。非ロンドン、あるいは裏ロンドンという意味で、ロンドンに住む中学生の少女が、異世界へ入り込み、冒険をする話。奇想天外というか、奇妙な風景のその世界に驚きながらも、主人公とともに冒険をしてしまう。

最初は同じアパートに住む仲良しの二人の少女ザナとディーバが、ある夜、壊れた傘の生き物のような振るまいに好奇心をいだき、その後を追い、とある地下室から異世界へ入り込む。ロンドンに似てはいるが奇妙な世界。建物も生き物も、がらくたなどを寄せ集めたような奇妙な姿をしていて、最初は戸惑いながらも、知り合った人物たちの助けで、事情を知り、元の世界へ帰る方法を教えてくれるかもしれない予言者と呼ばれる人たちのもとへ連れられていく。
この世界ではスモッグが進化し、知能を持ち武器を操り、住民と敵対していた。予言者たちが信奉する予言には、ザナに風貌の似た別の世界の少女が現れて、この世界を救うと書かれている。しかし、予言は少しづつ間違っているようで、ザナは倒されて、ディーバにより元の世界に戻るものの、異世界での記憶をなくしている。

救世主ザナの代わりに後事を託した壊れた傘を操る指揮官、そして英雄と呼ばれる科学者。二人が実は敵であるスモッグと結託していることに気づいたディーバは、異世界で知り合った人々のことが気になり、独自に見つけた方法で異世界へ入り込むことに成功する。しかし、二人の裏切りを話そうにも、予言者たちも住民も彼女の話を信じないで、四面楚歌となる。それでもかつてザナとともにこの世界にいた彼女を知り、信じていてくれるわずかな味方がいて、事態を打開しようと奮闘する。説得できないなら、自分達の手でスモッグと戦うしかない。予言の書に書かれた救世主はどんなやり方で勝利を得たのか。スモッグが恐れる武器を求めて、行動する仲間たち。次第に味方を増やし、伝説の武器により、目的を果たすことになる、望まれてなかった救世主ディーバの冒険に、彼女を助ける奇妙な仲間たちの活躍にはらはらドキドキ。

この世で一人環境問題に取り組んでいると思われていた大臣が、実は異世界の敵とつながっていた。ラストでディーバと仲間は大臣に鉄槌を下す。ディーバこそ、真の救世主なんだ。またいつか彼女の冒険が見られるのかな