神様らしからぬ、普通の人間の姿をして、人間の傍らで共に生きている存在。日本にはたくさんの神様がいて、どんなものにも事柄にも神様が配当されている。一時歌で知られたトイレの神様なんかもそうだし、古い道具にはいつのまにか九十九神なる存在がついている。
六編の短編に登場する神様は、死神、貧乏神、疫病神、道祖神、九十九神、そして福の神。
人が死を迎えるときには必ず現れて、その死を見届けるのが死神の役割で、普通は姿も見えない。それがバーで隣の席の女性にいきなら酒をかけられたことで、その女性にだけ見える存在になる。お神酒で召喚され、契約されたからと、友達つきあいをするイケメンの死神。ユニークで面白い発想だが、なかなか人の心に入り込むものを感じる。
仕事に追われ、子供の面倒も見ないで、粗略にしてしまう母親に警鐘を鳴らすために、子供にちょっとした風をひかせる疫病神。
抜きん出た才能で大成功を納めて、働き者の両親を堕落させないようにとりついていた貧乏神。
交通誘導の警備員をしている道祖神とヤタのからすの話は、私も一年間、同じ仕事を経験していたから、興味深かった。
でもやっぱり一番印象的で好きな作品は釜がしゃべる九十九神の話。引っ込み思案の子供の前に現れた、ひいばあさんが使っていた釜。それを使うことで、本人は活発になり、ぎくしゃくした両親の仲もよくなる。やがて就職して独り暮らしを始めた男と暮らす釜が、ガンが見つかり一年の命だと言われた母親の身代わりとなり、ふたつに割れて、死に絶えた。それが新たな子供が生まれた男の電気炊飯器に乗り移って、復活するラストに泣きそうになる。
いつも貧乏くじばかりを引くと、衝動的に八階のマンションを飛び降りた女性。その前に現れたのは、最初の話に出てきた死神。幸せなことに、友達の出産に立ち会うことで、幸せを実感し、この世から消えたはずの死神が復活した。その台詞にビックリ。飛び降りた女性はこれがはじめてではない。シかも死ねない。実はその女性は福の神。だから回りを幸せにする分だけ、自身は不幸になる。神様ならなんの不都合もないのに、時々神であることを忘れて自殺してしまう福の神。なんと言う発想か。バカバかしいけど、笑い飛ばせず、しんみりしてしまう。さすがに小路さんかな!
六編の短編に登場する神様は、死神、貧乏神、疫病神、道祖神、九十九神、そして福の神。
人が死を迎えるときには必ず現れて、その死を見届けるのが死神の役割で、普通は姿も見えない。それがバーで隣の席の女性にいきなら酒をかけられたことで、その女性にだけ見える存在になる。お神酒で召喚され、契約されたからと、友達つきあいをするイケメンの死神。ユニークで面白い発想だが、なかなか人の心に入り込むものを感じる。
仕事に追われ、子供の面倒も見ないで、粗略にしてしまう母親に警鐘を鳴らすために、子供にちょっとした風をひかせる疫病神。
抜きん出た才能で大成功を納めて、働き者の両親を堕落させないようにとりついていた貧乏神。
交通誘導の警備員をしている道祖神とヤタのからすの話は、私も一年間、同じ仕事を経験していたから、興味深かった。
でもやっぱり一番印象的で好きな作品は釜がしゃべる九十九神の話。引っ込み思案の子供の前に現れた、ひいばあさんが使っていた釜。それを使うことで、本人は活発になり、ぎくしゃくした両親の仲もよくなる。やがて就職して独り暮らしを始めた男と暮らす釜が、ガンが見つかり一年の命だと言われた母親の身代わりとなり、ふたつに割れて、死に絶えた。それが新たな子供が生まれた男の電気炊飯器に乗り移って、復活するラストに泣きそうになる。
いつも貧乏くじばかりを引くと、衝動的に八階のマンションを飛び降りた女性。その前に現れたのは、最初の話に出てきた死神。幸せなことに、友達の出産に立ち会うことで、幸せを実感し、この世から消えたはずの死神が復活した。その台詞にビックリ。飛び降りた女性はこれがはじめてではない。シかも死ねない。実はその女性は福の神。だから回りを幸せにする分だけ、自身は不幸になる。神様ならなんの不都合もないのに、時々神であることを忘れて自殺してしまう福の神。なんと言う発想か。バカバかしいけど、笑い飛ばせず、しんみりしてしまう。さすがに小路さんかな!