以前読んだ『世界で一番不思議な物語』の続編。

イギリスの孤児院で育ったモリーは偶然見つけた図書館本の催眠術により、超人的な力を身に付け、前作ではニューヨークのショービジネスで大成功。スタッフはがりか客やマスコミをすべて催眠術で操るという、あり得ない仕方で。その力に気づいた悪人を倒し、同じ力を持つロッキー共々孤児院に戻り、意地悪な経営者を追い出し、稼いだ大金で新たな孤児院をはじめた。

それから一年モリーのもとにとんでもない依頼が舞い込む。催眠術の著者のひ孫で図書館司書をしていたルーシーが、モリーの隠された能力を感じて、催眠術に誘ったのだった。そのルーシーから会いたいと連絡を受けて行ってみると、包帯だらけの姿。アメリカのある富豪が催眠術を使い、経済を牛耳っている疑いを持ち、警察に訴えたら、仕返しのように車に火をつけられたと。だから子供だと油断するから、モリーにその富豪プリモを調べてほしいと。

モリーは愛犬と親友ロッキーとともにロサンジェルスへ飛び、プリモを調べ始める。運よくその部屋に忍び込め、さらに秘密の部屋まで見つけたものの、わかったのは、プリモがモリーとはけた外れな催眠術をかけることができるということ。

前作で、モリーがのしたがるために一時的に迷惑をかけて借りのある子役スター、ナテルだけは救出しないといけないと深入りして、モリーとロッキーはつかまり、あわやギロチンにかけられそうになる。

そんな二人が無事助け出されてからの展開は少し都合がいいというか、目まぐるしい展開になり、最後には落ち着く。

富豪プリモには同じ能力のある息子シンクレアがいて、その息子が養子ということで父を裏切りモリーを助ける。プリモを拘束し、彼がかけた催眠術を解こうとしたら、隠れたボスがいることがわかり、しかもルーシーだという。さらに彼女には双子の兄コーネリウスがいて、今作でモリーが会ったのは、彼が変装したルーシーだった。

しかもその間に明らかになったのは、モリーの両親がプリモとルーシーだったこと。彼女の能力のもとはそこにあった。コルネリウスの呪縛を脱した富豪のプリモは孤児院の仲間たちに住む場所を提供。モリーは実母たるルーシーに会うため、一人旅立つ。