児童文学とはいえ、四百頁は長かった。平安時代が舞台の歴史文学。タイトルを見たとき、たぶん美保の松原を連想したのだろう。海岸が舞台だと思い込んでいた。実は帝の住まう宮の隣に、都ができた頃からある松林の原っぱ。えんとは怨。怨霊が棲む地域と言うことで、昼でも人の気配がない。
主人公は両親を疫病で亡くした少年音羽で今、女児姿で内裏の東端にある温明殿で女官たちを管理する伴内侍の召し使いを勤めている。三種の神器のひとつ神鏡が収まる賢所が南側にある。女ばかりのため、少年に女装させている。
ある晩、水汲みを終えて夕げに向かおうとした音羽は、神聖な場所である賢所に人の気配を感じ、中に入り込んでしまう。そこで出会ったのが、ノリヒラと名乗る少年。実は東宮憲平親王、天皇の跡継ぎだった。ノリヒラは容態の悪い祖父を案じて、亡き伯母に会えるかと神鏡を見に来たらしい。祖父の左大臣は怨霊に悩まされている。菅原道真の怨霊がもたらした疫病で両親を亡くした音羽は彼に親近感を抱き、二人は友達になる。
しかも生来病弱な親王もまた怨霊に悩まされていると知った音羽は、なんとか怨霊の正体を突き止め、親王から手を引かせようと動き回ることになる。
母親の身分が低い兄を差し置いて東宮になったノリヒラを恨むのはその兄の祖父に当たる亡き大納言と言われていた。音羽は偶然、内裏の隣の松原に迷い込んで、怨霊が黒い鳥の姿になることや、あれこれ言う話を聞いたりして、東宮を苦しめているのは別の怨霊だと思い始める。
さらにノリヒラの弟がからだが丈夫で頭もよいことから、最近はノリヒラを廃して、弟宮を東宮にする噂も出ている。それを望むものが影にいるのではないか。
どちらかと言えば女性らしい東宮は、実は母の腹にいるときに、高僧のまじないにより男子に変成して誕生したとも言われる。そのため生まれることができなかった女性の分身が怨霊となって、東宮を苦しめているのかも。松原には女児の怨霊もいる。
怨霊と入れ替わった東宮を探して、松原に落ちていた黒ガラスから救い出した音羽。たとえ分身であろうとまじないで遠ざけたりやっつけるより、受け入れないとダメだと気づいた音羽と東宮は二人で松原へ行き、それを受け入れることで成仏させる。
小学上級生にわかる話なのかな?私でも結構難しいのだが。
主人公は両親を疫病で亡くした少年音羽で今、女児姿で内裏の東端にある温明殿で女官たちを管理する伴内侍の召し使いを勤めている。三種の神器のひとつ神鏡が収まる賢所が南側にある。女ばかりのため、少年に女装させている。
ある晩、水汲みを終えて夕げに向かおうとした音羽は、神聖な場所である賢所に人の気配を感じ、中に入り込んでしまう。そこで出会ったのが、ノリヒラと名乗る少年。実は東宮憲平親王、天皇の跡継ぎだった。ノリヒラは容態の悪い祖父を案じて、亡き伯母に会えるかと神鏡を見に来たらしい。祖父の左大臣は怨霊に悩まされている。菅原道真の怨霊がもたらした疫病で両親を亡くした音羽は彼に親近感を抱き、二人は友達になる。
しかも生来病弱な親王もまた怨霊に悩まされていると知った音羽は、なんとか怨霊の正体を突き止め、親王から手を引かせようと動き回ることになる。
母親の身分が低い兄を差し置いて東宮になったノリヒラを恨むのはその兄の祖父に当たる亡き大納言と言われていた。音羽は偶然、内裏の隣の松原に迷い込んで、怨霊が黒い鳥の姿になることや、あれこれ言う話を聞いたりして、東宮を苦しめているのは別の怨霊だと思い始める。
さらにノリヒラの弟がからだが丈夫で頭もよいことから、最近はノリヒラを廃して、弟宮を東宮にする噂も出ている。それを望むものが影にいるのではないか。
どちらかと言えば女性らしい東宮は、実は母の腹にいるときに、高僧のまじないにより男子に変成して誕生したとも言われる。そのため生まれることができなかった女性の分身が怨霊となって、東宮を苦しめているのかも。松原には女児の怨霊もいる。
怨霊と入れ替わった東宮を探して、松原に落ちていた黒ガラスから救い出した音羽。たとえ分身であろうとまじないで遠ざけたりやっつけるより、受け入れないとダメだと気づいた音羽と東宮は二人で松原へ行き、それを受け入れることで成仏させる。
小学上級生にわかる話なのかな?私でも結構難しいのだが。