ホラーとまではいかないが、ちょっと不気味で怖い話を集めた短編集かな。全九編だが、関連した話もあるが、連作でもないか

駅前に残る古い商店街。その中にある中華料理屋で、店のものに文句を言っている大男の姿を外からガラス戸ごしに何度か見かけたのに、入ってみると姿がない

知り合いの男が勤める大学内にあるいちょうの木。邪魔なので斬り倒そうとすると、怪我をするという祟り伝説が。守衛の三田さんがあとで教えてくれた秘密。学徒出陣して死んだ昔の学生が植えた木で、満月の夜、ある場所から見るとその様子が見られる

桜坂を桜の季節に歩くと、着物姿の同じ女性を二度追い越すといううわさ。確かめてみたら体調が悪くなる。

それは狐の仕業だと確かめようとした大学職員は、気がふれてしまう。のちに三田さんがその狐を説得して、職員を元に戻した。かっこいい振る舞いだが、三田さんって何者?大学OBで、警察官からガードマンという略歴には記されていない経歴があるような。

クラス会に出て言葉を交わした女性がすでに死んでいたことをあとで知る。

知り合った守衛の三田さんに誘われて、大学の野球見学に行った折、一瞬、回りの人がすべて消えて不安を感じた。三田さんから守衛をしていて怖いのは、幽霊や不審者ではなく、誰もいない暗闇に一人いること、もしかしたら永遠に一人ではないかと不安になることだと、聞いていた。そんな状況に遭遇した。
昔からの道路にはあやかしのものが今もいるのかもしれない。宅配ピザを届けたら、亡き祖母そっくりなものが受け取り、代金をもらったものの、あとで注文者から届いてないと苦情が来る。では誰に届けたのか?昔から残る道路、そこから入り込む路地には夜九時過ぎには入らない方がいいという。

道路沿いの地蔵堂の地蔵がいないのを目にしたあと、スピードを出しすぎたら飛び込みがある。よく見たら地蔵だった。そんな体験するものもいる。

深夜に読むには少し怖い話だな。でもこれは児童小説になるのかな。別にそうだとは書いてないから、ただの怖い話なのか。どちらにせよ、期待外れだったな。少なくとも読みたい作品ではなかったかな。ともかく斉藤さんの作品はまだたくさんあるが、今はこれでおしまいにしておこう