ニューヨークを舞台に魔法製作所なる会社に勤めるテキサス出身のケイティが主人公のシリーズ七冊目。

会社の最高経営責任者には伝説的な魔法使いマーリンをよみがえらせている。ケイティは魔法が使えない、というよりは魔法に免疫があってかからないために、魔法が日常的な会社で特異な地位を占めて活躍してきた。が前作では、妖精の王の陰謀により起こった事件の余波で、魔法が使えるようになった。

今作では冒頭で、彼氏等から魔法の使い方を習っているのだが、やがて彼女の魔法力はわずかしかなくて、自由に魔法を使うことができないとわかる。

そんなときに、エルフたちが魔法使いに抑圧されていると非難するビラの存在がわかる。さらにエルフたちが次々と行方をくらませている。

ケイティは彼氏のオーウェンとともに探索をはじめて、ある倉庫内に入ったところ、別世界にいってしまう。

頁をめくったら、いきなりケイティが書店内の喫茶室のウェイトレスになり、新たに書店を買収した新社長として、オーウェンが登場して驚いた。

どうやらまたも陰謀を巡らす妖精王が、秘密を嗅ぎ付けたものを魔法にかけて、妖精界の中にこしらえた小世界に閉じ込めたらしい。しかも本人には前から願っていたものに変えたので、捕らわれていることも逃げ出すことも考えないようにしているらしい。

正気を取り戻した二人だが、もとの世界への入り口が見つからない。同じような仲間を探し、正気に戻して、対策を考える。結局、残った魔力を使い果たして、免疫者に戻ったケイティがが単身もとの世界に戻り、マーリンらに助けを求めることになる。しかも妖精王の軍隊が一部送り込まれているため、それにも対処しなければならない。

さすがにマーリンたちの力もあり、無事解決し、ケイティたちが囚われていた場所へ妖精王が行かされることになる。

今回のラストで長かった春ともいえる二人の仲がやっと進展して、オーウェンがプロポーズする。それに別世界にとらわれていることで、現実の立場を離れて、恋人同士でいられた二人ははじめて普通のデートを楽しむこともできたようで、よかった。

妖精王のたくらみがなんとなく軽い感じがして、なんか王、ロードと呼ばれる存在には似つかわしない印象だな