シリーズ四冊目、つるばら村で家具屋さんをしている青木一家に訪れる様々なお客さんの話。全十二編。
家族はご主人の青木林太郎さん、奥さんの美樹さん、一人息子の乾太。乾太は保育園。夫婦の出会いは木工。だから奥さんも林太郎さんが使い残した木材で食器とか小物を作っている。
最初の一編は三冊目に出てきた話。パン屋のくるみさんの飼い猫ヒジキが家具店を訪れて、アベックが座れるラブチェアを貸してほしいという頼み。はじめは難色を示した林太郎だが、頼まれたら断れず、引き受ける。すると古い家具であるラブチェアが自分を使ってくれと言い出す。家具がしゃべるなんて驚いたが、そういえば乾太が幼い頃、この上ではしゃいでいた。子守りをしてくれたんだ。今もラブラブの林太郎夫妻はくるみさんのデートを想像する。
娘の嫁入り道具にと桐のタンスを頼むキツネは、見事な桐の板材をもってくる。
美樹さんがトチノキでつくったスプーンは漆の具合もいいのに売れない。山の精だという少女がトチノキの花でつくったリボンをつけたら売れた上に、客に感謝される。
迷子のカッパを見つけた乾太はうちに連れ帰り、美樹さんと送り届けてあげる。その夜お礼にとカッパの母親が置いていった皿。一晩だけだが蛍を呼び寄せ幻想的な風景を見せて、青木家の家宝となる。
その他に色々な家具を青木家具屋さんはつくっている。入道雲を納めるミズメの長持ち。開店するウサギのためにつくったかんばん。海に落ちた星を掬いとる鉤のための長く丈夫な柄。大晦日に板材を担いできて、まな板にするからカンナをかけてほしいといういのしし。おもちゃ屋さんのガラスケースにいる木馬が頼んだ、女の子の人形が座るクルミの椅子。春の木山の春祭りの景品にしたいと、寄付を頼みに来た少女にあげたイタヤカエデの菓子皿。春間近な日、高校生が四角い板を持ち込んで、ちゃぶ台にしてほしいという。今度仕立て屋に住み込むことになり、ちゃぶ台があるといいと、母が嫁入りに持ってきた思い出のある板。裏も表も木目がきれいなクリの木の板。足をつけるのが惜しいと、林太郎さんは板をのせる足を同じクリの木でつくり、その上に載せて使えるようにした。
最後ははちみつ屋のナオシさんの裏山のヤマザクラが嵐で倒れ、製材することに。その前夜、横たわる桜の木に少女たちが現れて桜の花で覆っていく。朝竜巻と共に花は舞い上がり、ヤマザクラの精も飛び立っていくのを青木夫妻は目にする。
家族はご主人の青木林太郎さん、奥さんの美樹さん、一人息子の乾太。乾太は保育園。夫婦の出会いは木工。だから奥さんも林太郎さんが使い残した木材で食器とか小物を作っている。
最初の一編は三冊目に出てきた話。パン屋のくるみさんの飼い猫ヒジキが家具店を訪れて、アベックが座れるラブチェアを貸してほしいという頼み。はじめは難色を示した林太郎だが、頼まれたら断れず、引き受ける。すると古い家具であるラブチェアが自分を使ってくれと言い出す。家具がしゃべるなんて驚いたが、そういえば乾太が幼い頃、この上ではしゃいでいた。子守りをしてくれたんだ。今もラブラブの林太郎夫妻はくるみさんのデートを想像する。
娘の嫁入り道具にと桐のタンスを頼むキツネは、見事な桐の板材をもってくる。
美樹さんがトチノキでつくったスプーンは漆の具合もいいのに売れない。山の精だという少女がトチノキの花でつくったリボンをつけたら売れた上に、客に感謝される。
迷子のカッパを見つけた乾太はうちに連れ帰り、美樹さんと送り届けてあげる。その夜お礼にとカッパの母親が置いていった皿。一晩だけだが蛍を呼び寄せ幻想的な風景を見せて、青木家の家宝となる。
その他に色々な家具を青木家具屋さんはつくっている。入道雲を納めるミズメの長持ち。開店するウサギのためにつくったかんばん。海に落ちた星を掬いとる鉤のための長く丈夫な柄。大晦日に板材を担いできて、まな板にするからカンナをかけてほしいといういのしし。おもちゃ屋さんのガラスケースにいる木馬が頼んだ、女の子の人形が座るクルミの椅子。春の木山の春祭りの景品にしたいと、寄付を頼みに来た少女にあげたイタヤカエデの菓子皿。春間近な日、高校生が四角い板を持ち込んで、ちゃぶ台にしてほしいという。今度仕立て屋に住み込むことになり、ちゃぶ台があるといいと、母が嫁入りに持ってきた思い出のある板。裏も表も木目がきれいなクリの木の板。足をつけるのが惜しいと、林太郎さんは板をのせる足を同じクリの木でつくり、その上に載せて使えるようにした。
最後ははちみつ屋のナオシさんの裏山のヤマザクラが嵐で倒れ、製材することに。その前夜、横たわる桜の木に少女たちが現れて桜の花で覆っていく。朝竜巻と共に花は舞い上がり、ヤマザクラの精も飛び立っていくのを青木夫妻は目にする。