こそあどの森シリーズ第三巻。

森の中にある湖でヨットに乗っていたスキッパーとふたご。ふたごの家の対岸から笛の音が聞こえる。行ってみると、二人組の旅の笛ふきのナルホドとマサカ。声をかけると、海賊船をみはっていると答える。キャンプをしてるから遊びに来て、森のことを教えてほしいと。

昨年の冬、森の中で迷子になったスキッパーは二人に助けられた。そのときも海賊フラフラの宝を探して迷ったのかと聞いていた。

海賊のことが知りたくなり、スキッパーは書斎にあった海賊物語を見る。中にフラフラのことも書かれていた。魔術師だったフラフラが国を追われ海賊になり、大臣を殺して、恐ろしい海賊になる。最後には船が燃えて沈んだとは書いてあるが、フラフラのその後も、財宝がどうなったかもわからない。

前にこの本を見たトワイエさんが、フラフラが残酷な海賊には思えない。自分が持っている本ではそう思えないと言ったことを思い出す。

行って見せてもらう。フラフラの魔術劇場の台本だった。その時にスキッパーはすごい発見をする。台本は二つ折りの紙を綴じたものだが、裏側にも文字が見える。ほどいて裏を見てみると、フラフラの親友だった台本作家によるフラフラの真実の姿が描かれていた。
父の仇である大臣を殺したあと、フラフラは妻のフルフル、台本作家の三人で森の中に入り、かつての船を再現して暮らしたとある。
トワイエさんの家に集まった席で笛ふきは訳を話す。ナルホドの曾祖父は船大工で、催眠術にかけられて船を作ったらしい。以後死ぬまでその森を探したが見つからず孫があとを引き継いだ。マサカの曾祖父は牢屋で死ぬ間際のフラフラから森や船をことを聞いた。古い日記でそれを知ったマサカも探し続けていた。

話を聞いた大工のギーコさんが森の奥、崖の向こうで船を見つけたと言い出し、全員でいくことになる。奇しくもフラフラ一座のメンバーと人数も同じだし、仕事も似ている。

ようやく見つけた森の中の草地に浮かぶ海賊船。宝は見つかるのか?なにかふしぎは起こるのか?たたりでもあるのか?

最初は何も起こらなかったのに、突然スキッパーがフラフラに取り憑かれ、現れたフルフルの墓の前で、懐かしい海賊の歌を歌うと、フルフルが現れて、フラフラと再会し抱き合う。船は崩れ落ちる。フルフルこそ、フラフラの宝だった。彼女の最後の望みである一座の皆による海賊船の歌を聞けて成仏したということか