主人公の少女たちのワクワクドキドキ感が伝わってくるような楽しい話だった。
五年生に進級前のサキは春休みに都会の裏通りの古いビルに引っ越し。改築中の1ヶ月だけ、母の友達の晴子さんが画廊を営む部屋の隣の部屋を借りることになる。もとは外国人が住んでいたような家具付きの洋間。母の職場には近いが、サキの登校には電車に乗らなければならないし、友達も近くにはいない。
ビルは古びていて、外見はあまりよくないし、中も暗く、湿気ている。格子扉のエレベーターは四階以上にしかいかない。サキの部屋は三階にあり、太い木の手すりの石段を上がる。階段の踊り場の先には廊下がうねるように暗闇へ延びている。
部屋の様子などを見てるうちに楽しい気持ちが戻ってきて、タンスの扉を開けてみると、奥にキルト模様の帽子を発見。かぶってみるとワクワクしてくる。持ってきた鳥かごの水を替えようとしたら、小鳥のチルルが逃げ出し、半開きの玄関から飛び出し、階段を上がっていく。五階まで上がり、右の方にある廊下はすぐに曲がっていて、その先へ足を伸ばすと、猫の事務所という表札の扉。先は行き止まりで、シルクハットの手品師の絵がかかっている。その手前の白いドアが半開きで、覗いてみると、丸く膨らんだ緑のスカートを履き、サキと同じ帽子をかぶった少女が歌を歌っている。その手にはチルルもいる。
こうして知り合った同い年の少女育と知り合い、二人は長年このビルに住む育の案内で、ビル内を探検する。手品師の絵はドアになっていて、中には螺旋階段がついていて屋上まで続いている。屋上には小さな花畑もあり、二人は楽しいひとときを過ごすようになる。
春休みが終わり、もう育とは遊べないかと思っていたサキは、晴子さんの画廊で新しく展示する画家の栗本さんと知り合う。栗本さんの絵にはサキや育の帽子や二人の少女が描かれている。栗本さんの絵は実は祖母の昔話をもとに描かれたもの。そのことから奇しくも、栗本さんの祖母と育の祖母が、昔このビルに住んでいて、サキと育と同じ帽子をかぶって遊んだ友達だったことがわかる。祖母と孫、時代は異なっても同じ帽子をかぶり、歌を歌い、ビル内を探検して遊んだ。なんかほのぼのとするし、ワクワクする。
五年生に進級前のサキは春休みに都会の裏通りの古いビルに引っ越し。改築中の1ヶ月だけ、母の友達の晴子さんが画廊を営む部屋の隣の部屋を借りることになる。もとは外国人が住んでいたような家具付きの洋間。母の職場には近いが、サキの登校には電車に乗らなければならないし、友達も近くにはいない。
ビルは古びていて、外見はあまりよくないし、中も暗く、湿気ている。格子扉のエレベーターは四階以上にしかいかない。サキの部屋は三階にあり、太い木の手すりの石段を上がる。階段の踊り場の先には廊下がうねるように暗闇へ延びている。
部屋の様子などを見てるうちに楽しい気持ちが戻ってきて、タンスの扉を開けてみると、奥にキルト模様の帽子を発見。かぶってみるとワクワクしてくる。持ってきた鳥かごの水を替えようとしたら、小鳥のチルルが逃げ出し、半開きの玄関から飛び出し、階段を上がっていく。五階まで上がり、右の方にある廊下はすぐに曲がっていて、その先へ足を伸ばすと、猫の事務所という表札の扉。先は行き止まりで、シルクハットの手品師の絵がかかっている。その手前の白いドアが半開きで、覗いてみると、丸く膨らんだ緑のスカートを履き、サキと同じ帽子をかぶった少女が歌を歌っている。その手にはチルルもいる。
こうして知り合った同い年の少女育と知り合い、二人は長年このビルに住む育の案内で、ビル内を探検する。手品師の絵はドアになっていて、中には螺旋階段がついていて屋上まで続いている。屋上には小さな花畑もあり、二人は楽しいひとときを過ごすようになる。
春休みが終わり、もう育とは遊べないかと思っていたサキは、晴子さんの画廊で新しく展示する画家の栗本さんと知り合う。栗本さんの絵にはサキや育の帽子や二人の少女が描かれている。栗本さんの絵は実は祖母の昔話をもとに描かれたもの。そのことから奇しくも、栗本さんの祖母と育の祖母が、昔このビルに住んでいて、サキと育と同じ帽子をかぶって遊んだ友達だったことがわかる。祖母と孫、時代は異なっても同じ帽子をかぶり、歌を歌い、ビル内を探検して遊んだ。なんかほのぼのとするし、ワクワクする。