先程読んだイーザウの主人公はカール・コンラート・コレアンダー。今読んだ作品の女主人公はコリアンダー。なんか似ている。偶然なんだが。

コリアンダーとは香草や薬草の名前で、バクチーとも呼ばれる植物。その名をつけられた少女の母親は裕福な貿易商の妻でありながら、自宅の庭で様々な薬草を育て、蒸留室で薬品液にして保存している。近所の人の怪我や病気を癒している。

実は母親は妖精界の王女だったが、父親と愛し合い、この世界へ逃れてきた。

事情を知らぬコリアンダーのもとにガラスの靴が送られてきて、彼女は気に入ったが、母は反対して使わせなかった。彼女を妖精の世界へ誘う靴だと知っていたから。

しかし優しい母が急死。しかもイングランド王が処刑され、王政から共和制に変わった時代。軍を掌握したクロムウェルが支配した時代。原理主義的な清教徒が優勢な社会では、王に関わるもの、妖精とか魔女めいたものが非難される時代

父は知り合いに勧められるまま、清教徒の未亡人と再婚。コリアンダーにはヘスターという姉ができる。強制的に神の道や生活をしいる継母により苦しめられる。さらに継母は邪悪な牧師まで家に引き入れて、虐待を始める。政府ににらまれた父が身を隠すため家を出たため、コリアンダーを守るものもいなくなる。牧師により母の形見の衣装箱に閉じ込められたコリアンダーは、妖精界へ迷い込んでいた。

妖精界では年老いた王の妃となったロズモアが娘をタイコーという若者と結婚させようとしていた。その若者にコリアンダーは恋をする。二人で婚儀の宮廷から逃げ出したものの、かろうじて彼女だけもとの世界へ戻る。
彼は狐に変えられて狩りの的にされる。救うには亡き母が持っていた妖精の影が必要。永遠の光でできた、それを持てば、この世を支配できるほどの力を持つことができる。ロズモアがほしいのはそれ。そのために王妃も王女たる母も殺し、孫になるコリアンダーを狙っている。

それがあるもとの家には邪悪な牧師と継母が住んでいて、簡単に探しにいけない。

妖精界での一日がこの世では一年になるほど時間の流れは違う。少女だったコリアンダーは、次第に成熟した女性に変わっていき、ついに影を手にして、ロズモアをやっつける。この世では王政復古がなる。