ファンタジーというより民話風の話。
父と二人暮らしの六年生のユカ。夏休みに父が旅に誘ってくれたものの、着いたのは東北のひなびた温泉旅館。座敷わらしがいるという評判。
ユカが着いたのを屋根の上から見ていたのが座敷わらしの茶々丸。小柄で赤い着物、パサパサの髪。ユカがとりこという彼が好きな女の子にそっくりでビックリ。ユカにまとわりついたものの姿は見えない。それでも気配を感じたり歌が聞こえる。月明かりのもとなら見えるかもしれないと、ユカは夜、庭で待ち構えていて、初めて姿が見えた。
彼が気にしているとりこという子のことが知りたくなり、調べ始める。茶々丸が前に居た今淵の館で女中をしていた子らしいが、館は今はない。茶々丸には時間感覚がなく、いつ頃のことかもわからない。
茶々丸は強い風が吹くときにそれに飛ばされて、何度もとりこを見かけたという。しかも年代もまちまちのとりこ。いわばタイムトラベルをしたらしい。
台風の吹く日、茶々丸に連れられて、ユカも飛んでいく。無数のねこじゃらし、雨ふり花が咲く野原に落ちる。その花が咲くときは飢饉になるという。そして目にしたのは、赤ん坊のとりこが捨てられる現場だった。とある農家の前に捨てられたものの、主は添えられた金目のかんざしだけ抜き取り、赤ん坊を近くの山の上の寺に捨てる。茶々丸が鳥を騒がせて無事住職に発見される。母親を探しにいくと滝から身投げするところだった。茶々丸が訳を聞くと、飢饉のため年貢がわりに領主に差し出されることになったものの、好きな男と駆け落ち。赤ん坊ができたものの、飢饉で生きられず、子供だけでも助けようと捨てた。
その子が長じて、今淵の館に雇われた。その後泥棒として館を追われたらしい。その後の様子を知りたくて、再度茶々丸につれられて飛んでいくと、今度は館を追われる現場のとりこと会う。死のうとしたが茶々丸に救われ、実直な男の導きで行ったのが、ユカの泊まる旅館のありし日の姿。
その後は幸せになったらしい。ユカは旅館備えつきの大学ノートの書き込みに、茶々丸が見えた女性が居たことを思いだし、どんな人かと旅館の主に聞いてみると。なんと四歳の時に死んだ母の若かりし頃のこと。
海外の仕事から戻り、ユカのもとに向かう父親は、誕生祝いに渡すかんざしを持っていた。とりこからユカの母親へ引き継がれたもの。
つまりユカはとりこの孫かひ孫。だから似てるんだ。
父と二人暮らしの六年生のユカ。夏休みに父が旅に誘ってくれたものの、着いたのは東北のひなびた温泉旅館。座敷わらしがいるという評判。
ユカが着いたのを屋根の上から見ていたのが座敷わらしの茶々丸。小柄で赤い着物、パサパサの髪。ユカがとりこという彼が好きな女の子にそっくりでビックリ。ユカにまとわりついたものの姿は見えない。それでも気配を感じたり歌が聞こえる。月明かりのもとなら見えるかもしれないと、ユカは夜、庭で待ち構えていて、初めて姿が見えた。
彼が気にしているとりこという子のことが知りたくなり、調べ始める。茶々丸が前に居た今淵の館で女中をしていた子らしいが、館は今はない。茶々丸には時間感覚がなく、いつ頃のことかもわからない。
茶々丸は強い風が吹くときにそれに飛ばされて、何度もとりこを見かけたという。しかも年代もまちまちのとりこ。いわばタイムトラベルをしたらしい。
台風の吹く日、茶々丸に連れられて、ユカも飛んでいく。無数のねこじゃらし、雨ふり花が咲く野原に落ちる。その花が咲くときは飢饉になるという。そして目にしたのは、赤ん坊のとりこが捨てられる現場だった。とある農家の前に捨てられたものの、主は添えられた金目のかんざしだけ抜き取り、赤ん坊を近くの山の上の寺に捨てる。茶々丸が鳥を騒がせて無事住職に発見される。母親を探しにいくと滝から身投げするところだった。茶々丸が訳を聞くと、飢饉のため年貢がわりに領主に差し出されることになったものの、好きな男と駆け落ち。赤ん坊ができたものの、飢饉で生きられず、子供だけでも助けようと捨てた。
その子が長じて、今淵の館に雇われた。その後泥棒として館を追われたらしい。その後の様子を知りたくて、再度茶々丸につれられて飛んでいくと、今度は館を追われる現場のとりこと会う。死のうとしたが茶々丸に救われ、実直な男の導きで行ったのが、ユカの泊まる旅館のありし日の姿。
その後は幸せになったらしい。ユカは旅館備えつきの大学ノートの書き込みに、茶々丸が見えた女性が居たことを思いだし、どんな人かと旅館の主に聞いてみると。なんと四歳の時に死んだ母の若かりし頃のこと。
海外の仕事から戻り、ユカのもとに向かう父親は、誕生祝いに渡すかんざしを持っていた。とりこからユカの母親へ引き継がれたもの。
つまりユカはとりこの孫かひ孫。だから似てるんだ。