少女が知らないうちに魔法使いのいる世界に行かされ、家族を失った魔王や国王に、取り戻してあげるまでの冒険を描いた話
五年生のユキはいつもの普通列車に乗ったつもりだった。町のピアノ教室から自宅のある日だまり村へ。居眠りしても降りる直前には目が覚める。が今日はなにかおかしい。回りの人たちがみんなりんごを取り出して皮をむき始める。そこへ車掌さんが来て検札をする。いつもの定期を見せても、違うという。特別列車だと。切符がないということで、小さな駅に降ろされてしまう。暗い夜にひとりぼっち。駅の少し先に灯りが見え、そして降りる間際に同じ村の人がくれたメモと地図にあるメリーさんの旅行社らしい。行ってみると、説明らしい説明もうけずに行かされたのが、魔法がある世界メルクリウス。
気がつくと、目の前に古い屋敷と、その前を流れる川がある。返事かないままなかに入ってみるが、無人で部屋の家具や床にはほこりがつもり、蜘蛛の巣が。でも灯りがついている、暖炉では湿った木がくすぶっている。姿は見えないが、誰かがいる気配。そのうちにそれが霧の塊のように見えてきて、老人の姿が現れてくる。
話してみると、ここは魔法のある世界メルクリウスのバカシル国だと。王に次ぐ魔法使いだった魔王ペキンポと名乗る。王の魔法で、その存在を国中から消されてしまい、家族も失い、五百年孤独に沈んでいたと。別の世界から来たユキには魔法が利かず、姿が見えるのだと。かつての彼ならユキをもとの世界に戻せるが、今はできないと聞いて、来た道を戻ろうと玄関前の川を覗き込んだら、いきなり動物の顔が出てきて気を失う。
気がつくと屋敷内にいた。先ほどの動物はビーバーで、川を走る貝殻の船を引き回す運転手志願。ペキンボに雇われ、下男仕事も引き受ける。
王は即位する前に旅に出て、隣国の魔女ニクシーから魔法を勝ち取ってくる冒険の旅をしなければならない。王子の旅の供となる魔法使い選びが布告され、ユキ以外には姿の見えないペキンボをともない、ユキも挑戦することになる。
供選びに勝ち残り、王子と旅に出て、魔女ニクシーと対決するユキ一行の冒険行。
長年の確執が消え、もとの魔力と家族を取り戻したペキンポの屋敷を離れたユキは、気づくと居眠りから覚めた列車にいた。社内の人たちもそれぞれ異世界に行ってきたらしい。旅行社のメリーさんに選ばれ、特別列車に乗ったら、またあの懐かしい世界へ行ける。
私も行ってみたいな
五年生のユキはいつもの普通列車に乗ったつもりだった。町のピアノ教室から自宅のある日だまり村へ。居眠りしても降りる直前には目が覚める。が今日はなにかおかしい。回りの人たちがみんなりんごを取り出して皮をむき始める。そこへ車掌さんが来て検札をする。いつもの定期を見せても、違うという。特別列車だと。切符がないということで、小さな駅に降ろされてしまう。暗い夜にひとりぼっち。駅の少し先に灯りが見え、そして降りる間際に同じ村の人がくれたメモと地図にあるメリーさんの旅行社らしい。行ってみると、説明らしい説明もうけずに行かされたのが、魔法がある世界メルクリウス。
気がつくと、目の前に古い屋敷と、その前を流れる川がある。返事かないままなかに入ってみるが、無人で部屋の家具や床にはほこりがつもり、蜘蛛の巣が。でも灯りがついている、暖炉では湿った木がくすぶっている。姿は見えないが、誰かがいる気配。そのうちにそれが霧の塊のように見えてきて、老人の姿が現れてくる。
話してみると、ここは魔法のある世界メルクリウスのバカシル国だと。王に次ぐ魔法使いだった魔王ペキンポと名乗る。王の魔法で、その存在を国中から消されてしまい、家族も失い、五百年孤独に沈んでいたと。別の世界から来たユキには魔法が利かず、姿が見えるのだと。かつての彼ならユキをもとの世界に戻せるが、今はできないと聞いて、来た道を戻ろうと玄関前の川を覗き込んだら、いきなり動物の顔が出てきて気を失う。
気がつくと屋敷内にいた。先ほどの動物はビーバーで、川を走る貝殻の船を引き回す運転手志願。ペキンボに雇われ、下男仕事も引き受ける。
王は即位する前に旅に出て、隣国の魔女ニクシーから魔法を勝ち取ってくる冒険の旅をしなければならない。王子の旅の供となる魔法使い選びが布告され、ユキ以外には姿の見えないペキンボをともない、ユキも挑戦することになる。
供選びに勝ち残り、王子と旅に出て、魔女ニクシーと対決するユキ一行の冒険行。
長年の確執が消え、もとの魔力と家族を取り戻したペキンポの屋敷を離れたユキは、気づくと居眠りから覚めた列車にいた。社内の人たちもそれぞれ異世界に行ってきたらしい。旅行社のメリーさんに選ばれ、特別列車に乗ったら、またあの懐かしい世界へ行ける。
私も行ってみたいな