ようやく宿題を果たした。そんな気がする。はじめてこの作品のことを聞いたのは、中学時代の英語教師からだった。学年主任もしてる、おっかない先生から、こんなかわいいタイトルを聞いて、びっくりした。どう見ても児童文学だと思い、当時もそれ以降も読んでみようともしなかったのだが、話の内容は忘れても、タイトルだけは胸の奥に残っていて、気になっていた。
読めばわかるが、戦前の少女を描いた作品だ。主人公のノンちゃんは東京四ッ谷で両親、祖父母と兄と一緒に暮らしていた。ある日、なぜかノンちゃんが赤痢にかかり、死ぬか生きるかの瀬戸際を迎えた。ようやく回復して退院する娘を、東京都内に迎えたくないと、父は趣味の釣りで馴染みの郊外に家を借り、引っ越すことにした。近くに氷川神社がある。
ある朝ノンちゃんが目を覚ますと、大好きなお母さんがいない。お兄ちゃんも母と一緒に四ッ谷のじいちゃんのところへ行ったと聞いて驚く。父は母代わりの叔母さんにあとを託して釣りに出掛けてしまう。
訳もなく泣き始めたノンちゃんは表へ飛び出し、神社へ。池のそばに立つもみじの木に登り、枝にまたがって、池に写る青い空と白い雲が見え、鳥の声も聞こえる。鳥のように羽ばたく自分を思い浮かべて両手を広げたノンちゃん。あっという間に枝から落ちて、池に写る青空へ白い雲に向かって、落ちる?浮かび上がる?
気がつくと、雲の上におじいさんがいて、ノンちゃんを呼び寄せて、横に席を作ってくれる。そばにはクラスメイトでいじわるな長吉まで乗っている。それまで長吉が親父と喧嘩した話を聞いていたおじいさんは、今度はノンちゃんのことを聞きたいという。
ノンちゃんはおとうさんのこと、おかあさんのこと、そしてお兄ちゃんのことを話し始める。その部分は活字の色が変えてあって、この作品の言わばメインになる。
話してる内にノンちゃんは意地悪だと思っていたお兄ちゃんも好きなんだとわかる。
話を聞き終えたおじいさんは成績は百点だといい、雲の一部を千切り、ノンちゃんを乗せて、家族のもとへ返してくれる。
気がつくとノンちゃんは布団に寝かされ、心配顔のお母さんがそばにいる。池に落ち、水かさはなかったが、頭を打って気絶したらしい。大病から生還したばかりのノンちゃんの事故で家族は優しい。が雲の上での体験は誰も信じてくれない。ただ主治医の先生だけはちゃんと聞いてくれた。戦争が始まる頃、ノンちゃんは医者になろうと決めた。
読めばわかるが、戦前の少女を描いた作品だ。主人公のノンちゃんは東京四ッ谷で両親、祖父母と兄と一緒に暮らしていた。ある日、なぜかノンちゃんが赤痢にかかり、死ぬか生きるかの瀬戸際を迎えた。ようやく回復して退院する娘を、東京都内に迎えたくないと、父は趣味の釣りで馴染みの郊外に家を借り、引っ越すことにした。近くに氷川神社がある。
ある朝ノンちゃんが目を覚ますと、大好きなお母さんがいない。お兄ちゃんも母と一緒に四ッ谷のじいちゃんのところへ行ったと聞いて驚く。父は母代わりの叔母さんにあとを託して釣りに出掛けてしまう。
訳もなく泣き始めたノンちゃんは表へ飛び出し、神社へ。池のそばに立つもみじの木に登り、枝にまたがって、池に写る青い空と白い雲が見え、鳥の声も聞こえる。鳥のように羽ばたく自分を思い浮かべて両手を広げたノンちゃん。あっという間に枝から落ちて、池に写る青空へ白い雲に向かって、落ちる?浮かび上がる?
気がつくと、雲の上におじいさんがいて、ノンちゃんを呼び寄せて、横に席を作ってくれる。そばにはクラスメイトでいじわるな長吉まで乗っている。それまで長吉が親父と喧嘩した話を聞いていたおじいさんは、今度はノンちゃんのことを聞きたいという。
ノンちゃんはおとうさんのこと、おかあさんのこと、そしてお兄ちゃんのことを話し始める。その部分は活字の色が変えてあって、この作品の言わばメインになる。
話してる内にノンちゃんは意地悪だと思っていたお兄ちゃんも好きなんだとわかる。
話を聞き終えたおじいさんは成績は百点だといい、雲の一部を千切り、ノンちゃんを乗せて、家族のもとへ返してくれる。
気がつくとノンちゃんは布団に寝かされ、心配顔のお母さんがそばにいる。池に落ち、水かさはなかったが、頭を打って気絶したらしい。大病から生還したばかりのノンちゃんの事故で家族は優しい。が雲の上での体験は誰も信じてくれない。ただ主治医の先生だけはちゃんと聞いてくれた。戦争が始まる頃、ノンちゃんは医者になろうと決めた。