アメリカの作家パトリシア・C・リードは、はじめ会計士をしながら執筆をはじめ、後に専業に。ファンタジー以外に、スターウォーズのノベライズもしているとか。

魔法の森シリーズ四部作の第一巻の本書で、全米図書館評議会のヤングアダルト部門の最優秀図書に選ばれた。
リンダウォール王国の末の姫シモリーンは、お姫さまらしくするのがつまらなくて大嫌い。剣術、魔術、ラテン語、経済学、料理と、宮廷内のものから学んでいたが、両親に知られ、やめさせられた。お姫さまらしくするのが両親の願い。

ついには知らずに、隣国のハンサム王子と見合いさせられ、結婚まで言いつけられて、城から出ることに。

なぜか蛙が口を聞いて城を出るための忠告をしてくれ、その通りにあるみすぼらしい小屋にたどり着き、入ってみると。

数頭のドラゴンがいる洞穴だった。家に帰りたくないから、料理でも掃除でもするから、置いてもらいたいと頼み込み、一頭のメスのドラゴンが囚われの姫にしてくれた。ドラゴンのなかには名誉の証しとして、近隣の王国の姫をさらってきて、小間使いにするものもいる。いわば押し掛けの囚われの姫。

そのドラゴン、カズールとの相性もよく、充実した暮らしが始まるが、そこへ騎士が姫を助けに現れる。決まりごとにとらわれない姫は彼らを追い返してしまう。

カズールの知り合いで魔法の森に住む魔女と知り合ったりする。ドラゴンと協定を結んでいる魔法使いが不穏な動きを見せるようになる。姫も彼らの争いに巻き込まれ、まじないを身に付けたり、魔法使いと対決することに。

ドラゴンのキングの持つ何でも見ることができるクリスタル。魔法使いの狙いはそれだった。それにより世界を支配しようとしていた。まずはキングがドラゴン消しの毒草により毒殺され、新たなキング選びが行われることになる。それに魔法使いと結託したドラゴンが出て、魔法使いの手助けで課題を果たし、キングになることをたくらむ。

姫と仲間が彼らを阻止し、新たなキングとして姫のドラゴンカズールが就位することで、姫はドラゴン王国の役職を得ることになる。
なかなか楽しく読めた。可愛くて元気な姫が魅力的だ。次の巻ではどんな活躍をするのかな